2020年08月01日

鳴かぬなら・・・

 朗読勉強会、「友の会」の定例会のフリー・トークの時間に、会員のKさんが孫の話をした。
 三人の大名の性格を言い表した狂歌として有名な句を聞いて、二人のお孫さんが次の句を詠んだという。

 小四の女児 鳴かぬならおやつをあげようホトトギス
 小六の女児 鳴かぬなら自然に返そうホトトギス

 会員から、一様にホ〜ッ!!と、感嘆の声が上がった。誰かさんの苦笑が見えそうな話。
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2020年07月31日

葉踊り

 細雨がつくった雫を宿して、庭木が靜もっている。
 庭木を眺めていると、とつぜん、一隅の枝葉がくるくる風車のように動きだすことがある。それほど強く風が吹いているわけではないのに、そこが風の通り道だからなのか、枝葉が、まともに風を受ける角度になっているからなのか、意思がはたらいているかのように、激しく動く。
 国語辞典にある「葉風:草木の葉を吹き動かす風。」では、風の一般的な記述にすぎないから、この現象の説明にはならない。
 風に身を任すことにはちがいないけれど、ここはひとつ枝葉の身になって、〈 葉踊り 〉と名付けてみたい。

 手元の歳時記には、風知草を風草(かぜぐさ)ともいう、とあって、一句。

  風知草にのりたる風をたのしめり  三谷いちろ

 なるほど、動く風をとらえて、「たのしめり」とは俳人の眼は鋭い。

 
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2020年07月25日

夏草や

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 空き地の境界に置かれたカラーコーンから夏草が。
 カラーコーンは、全部で10本あったけれど、夏草が生い出ているのは1本だけ。
 何分の一の確率の組み合わせになるのだろうか?

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2020年07月19日

ツユクサ

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 つゆ草の花を思へばうなかぶし我には見えし其の人おもほゆ  長塚 節

 先日、長塚節の生家を訪ねた。先年、舞台で演じた『土』のお礼参りのつもりだったが、訪ねたのは火曜日、土、日、月曜日以外は案内所は休みとのこと、ゆかりの人と話がしたかったけれど叶わなかった。入口の長屋門から覗くと、茅葺の屋根もずいぶん傷んでいる様子。「内部の傷みも激しいので観覧は外部から」と断り書きが掲示されていた。静かなたたずまいの生家に向かって、「其の人おもほゆ」と呟いて帰ってきた。
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2020年07月08日

山 繭

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  山繭のひとつづつ居て垂れさがる  阿波野 青畝

 公園の桜の木の枝から垂れ下がっている山繭。あたり一面緑の中でも、一際、異彩を放って揺れていた。
 

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  山繭の骸ばかりが吹かれをり  前田 正治

 瀝青の上に転がっていた山繭。裂孔がみえたから蛾は無事飛び立ったのだろう。
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2020年06月25日

切 子

  雨車軸をながすが如く切子かな  久保田万太郎
                         
           『こでまり抄』、ふらんす堂

 明け方から降りつづいている雨が、糠雨から急に本降りに変わった。あたりが白く閉じ込められた様。
 切子ガラスのぐい吞みに酒を充たす、と、光を孕んでひときわ輝きを増す。
 器は、その用途に適うと、何かが動き出す。
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2020年06月24日

たかが虫、されど虫

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 サンシュユの実の色付きを確かめていると、一瞬、光の筋が目をかすめた。そして、実の隣の葉で止まった。それは、5ミリほどの小さな羽虫だった。複眼から胸部までが黄金色、お腹から尾にかけて、光沢のある緑色に輝いている。おまけに翅は虹色!虻の一種だろうが、名前は知らない、初めて見る羽虫だった。
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2020年06月22日

フサスグリの実を食べながら

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 水道の水が温かく感じる朝
 庭の椅子に座ってフサスグリの熟した実を、二つ、三つ食べる
 甘酸っぱい、アーなんか、懐かしい味・・・
 食べるのが惜しいくらいキレイな実だけれど
 この味には抗しきれない、もっと(食べたい)・・・
 熟した実は、やがて縮んで落ちてしまうのだから・・・
 
 ブラームスの弦楽六重奏曲 第一番
 変ロ長調  作品18  第二楽章
 アマデウス弦楽四重奏団 & 2

 小さなゴマ粒ほどの種を手にとり 容器に入れる
 命のかたまりだからね
 
 
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2020年06月17日

フサスグリ

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 この時期、庭に何か足りないものがあると感じていたことに思い当たった、フサスグリだ。あの透き通るような赤い実が足りない。
 さっそく花木センターへ行き、一鉢。どうしたらこんなに実がつくのだろうと思わせられるほど、たくさんの実、あこがれの赤い実。
 地植えにして、もう2度も枯らしているので、今回は鉢植えのまま管理しようと思う。
 
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2020年06月16日

ナツメ

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 ポットのまましばらく放っておいたためか芽吹きが遅いと気をもんだけれど、芽が動く前に大きめの鉢に植え替えたとたん、ナツメ(夏芽)という名のとおり、新芽が吹きだして、たくさん花をつけた。径5、6_の小さな花だけれど、それなりに蜜を蓄えているのだろうか、虻が来てさかんに蜜を吸っている。虻のうち花の蜜を吸うのは雄で、人畜にたかり血を吸うのは、恐ろしや雌だとか。緑の複眼をしたきれいな羽虫なのだけれど。
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2020年06月15日

コーヒーの味

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 ドリッパーでコーヒーを淹れると、二種類の泡が立つ。
 使っているドリッパーには、穴が二つ開いていて、そこからフィルターで漉されたコーヒーがサーバーに落ちる。不思議なことに、二つの穴から同時に同量のコーヒーが落ちることはなく、片方が湯柱となるともう一方は、必ず、間欠的に滴を垂らす。
 この滴の方に、通常の白い泡ではない琥珀色をした水玉のような泡が生れるのだ。これを、勝手に名付けて ”味玉” と呼んでいる。
 ビールのCMの ”神泡” ではないけれど、この泡が生れたときは、コーヒーの味が「おいしいね」となる・・・気がする。
 どういうことなのか、ドリッパーに落とす湯の加減なのか、淹れるたびに変わるコーヒーの味と味玉の踊りを楽しんでいる。
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2020年06月14日

プラタナス

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 プラタナスの葉はやさしい。
 明るい木陰をつくり、その下に憩う人の心を和ませてくれる。
 ときどき、風を生んでその人の顔をほころばせる。
 葉陰に、毬状の実がいくつも顔をのぞかせている。

 あの人に会いたい ほのかな想いが浮かぶ。
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2020年06月13日

サクランボ

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  さくらんぼ六月生れ讃(たた)ふべし  轡田 進

 街路樹の桜は、熟す前に殆どその実を落す。この季節、店頭に並ぶサクランボに比べると実は、小さく、固く、渋くて食べられない。ただ、根元付近の地面に、時々、実生を見るから、種としての命の継承は果たしているわけだ。満開の桜の花の華やかさに比べれば、それはそれは、小さな命の営みだけれど。

 
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2020年06月03日

ヤブシキブ

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 ヤブシキブの花は小さい、せいぜい径8oほどだろうか。4枚の花弁と4本の雄蕊、真ん中には透き通るように白く細い雌蕊。秋の実成が少ないのはどうもこの花の形に在るのではないか、受粉が稀かと思えるほど、雌蕊と雄蕊が離れいるのだ。しかし、

 生命は
 自分自身では完結できないように
 つくられているらしい
 花も
 めしべとおしべが揃っているだけでは
 不充分で
 虫や風が訪れて 
 めしべとおしべを仲立ちする
 生命は
 その中に欠如を抱き
 それを他者から満たしてもらうのだ。
 (吉野弘『北入曽』中「生命は」から引用)

と、教えられた。
 詩人の眼はその向こうを透視する。現前に他者を投影する。
 右上のカタツムリは知らん顔。
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2020年05月27日

おやすみ〜マロン

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 朝夕の散歩で嬉しいのは、犬好きの人に出会うことだ。必ず立ち止まって二言三言、犬談義をする。自分が「同居」している犬の種類や触れ合いの様々、犬の話しをするのが楽しくてしょうがないという人たち。なかには、涙ぐみながら愛犬との別れを話し出す人もいる。
 我が家のマロンも、今年の2月で6歳になった。このところ毎月動物病院通いが続いている。甲状腺の値に異常が見られます、といわれて投薬と検診のために通院。それ以外はいたって元気で、散歩が大好き。お蔭でこちらの歩行距離も高水準を維持している。
 夜7時半になると自分の寝床へ行き、こちらが10時前後に寝室に行くと必ず布団の中に潜り込んで来る。そして、「ねんねんよ〜、マロンはおりこだ、ねんねしな」という子守唄をねだる。「こと〜ん」というと、平べったくねそべって目をつむる。身体をマッサージして5分ほどじっとしている。おもむろに起き出して伸びをしたあと、「では、おやすみなさい」とばかりにしっぽをフリフリ、寝床へ帰って行く。
 このルーティンが毎晩続く。おやすみ〜
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2020年05月25日

庭の白い花

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 我が家の小庭には、いま白い花が多く咲いている。
 仙丈庵の目隠しスクリーンになるように柵に絡まっているハツユキカズラも花盛り。5枚の花弁が風車とも小さなスクリューとも見える。模型の船に取り付けてエンジンにつなげればそのまま走り出しそうに精妙な形をしている。
 ぽってりした花びらのサルナシの花は、そのまま秋の果実の数を約束してくれるので毎日数えている。このところの温かさで一気に満開になった。秋にはキウイを小さくしたような実が熟す。甘くておいしい庭の贈り物。
 5年越しか、もっと経つか忘れてしまったけれど、地植えのガマズミにやっと花がついた。去年の秋、待ちきれずに別に買ってきた鉢物にライバル心を起こしたようだ。いやそうではない。その時に店員さんに言われたことを守った成果だ。枝の伸張が過ぎる木なので、剪定のまねごとで枝を伐り伐りしていたのがいけなかった。「ガマズミは枝の先端に花を付けるものだから、伐る場所や時期を間違えると花が付かないよ。付きようがないよ。」以来、その花木センターに行くたびに、その店員さんを探してはあれこれ聞いて参考にしている。
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2020年05月24日

ムシトリナデシコ

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 先日アップしたピンクの花を、今日もカメラのファインダー越しに覗いていたら蜂が蜜を吸いに寄ってきて、「この花はね『ムシトリナデシコ』って言うんだよ。」と教えてくれた?
 花のすぐ下の茎あたりから粘液を出して蟻などが往生するらしいが別に食虫植物というわけではないらしい。蜂との蜜月を邪魔されたくないってことなのかしらん。
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2020年05月22日

虹が向こうに

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 虹を見ると、ラッキーと叫びたくなる。交差点で気づいて、通り越した農道で、虹が薄れるまで眺めていた。早苗田のさざ波も美しい。 
 虹をみると、石垣りんさんの言葉を思い出す。
「向こうに虹が出ますね。そうしたときに、ほんとにとっさに、誰かに、ちっともゆかりのない人たちに向かって『虹が出ましたよ』という。自分だけで一人じめできない、すぐ失われる美しいものを自分一人で見ておくのはあまりにももったいない。そういうものが現われたときに、すぐそばにいる人に『ほら、あんなに美しいもの』『あんなに珍しいもの』『虹が出た』って声に出します。虹を分け合いたいのです。『気がついて!』という気持ちをかたちにします。
 
 雨の季節が間近い。晴れ間のご褒美を心待ちにする。
「ほら、虹が出てますよ」と、誰かに・・・
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2020年05月21日

名も知らぬ花なれど

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 名前を知らずにアップするのは気が引けるのですが、花好きの家人に聞いても「忘れた」ということです、悪しからず。小庭のあちこちに咲いているのに、小さい花なので、特に気にも留めていなかった。久しぶりにカメラの接写レンズで覗いて驚いた。鮮やかな青色の蕊が、ピンクの花弁の真ん中に鎮座している。肉眼ではさほどに目立たずに見過ごしていた色の組み合わせの妙にびっくり。
 改めて、取り出した虫眼鏡で見ていますが、余りの美しさに、ため息しつつウットリ見惚れている。
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2020年05月14日

交差する時間 -  錯覚

 そうか、そうだったのか・・・
 
 そうと分かったのは
 それからだいぶ経ってからだった
 だからといって、それをどうしたものか
 算段などなかった 今更
 合点のなかに切なさが残った
 
 あの時、消え去ったのは何だったのか

 ひとは矜恃などなくても生きられる
 引き換えに、驕児でさえあれば
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