2005年12月28日

寒ーいっ!

 久し振りに、所用で東京に行ってきた。人混みは相変わらずだが、年末の慌しい時節にしては、驚くほどのことでもなく、スムーズに用事を済ませて、帰途に。
 乗り換えのM駅では、次の電車の入線待ちで、ホームに長い列ができていた。駅のホームは、その構造からか風の通り道になっていて寒い寒い。皆コートの襟を立てたり、足踏みをしたりして待っている。
 程なく入線した電車は、清掃のためドアが閉められている。
 と、女子高生が5,6人でやってくると、列に並ぼうとせずに、入り口近くに屯して声高にお喋りを始めた。ある者は携帯電話のメル打ちを始める。辺りかまわず大口を開けて笑い仰け反る者もいる。
 やがて清掃が終わって、電車のドアが開けられた時のこと。列には大きな荷物を下げた年配者もいたのだが、ドアが開くと同時に、一団の女子高生が、平然と
列の先頭に割り込んで次々と乗り込み始めるではないか!当方、驚いた次の瞬間、中ほどの女子高生の肩に手をかけると、「君たちは高校生だろう。恥ずかしくないのかっ!」と一喝していた。
 何事もなければ、女子高生の身体に触れるなど及びもつかないことだけれど、あまりの理不尽さに、咄嗟に手が出てしまったものらしい。マフラーで口元を覆っていたので、女子高生の表情は伺えなかったが、彼女と後に続く者は気勢を殺がれたものか、列の後ろのほうに下がって行った。
 彼女たちの身のこなしを見ていると、割り込み乗車は常習のなんでもないことで、たまたま居合わせた当方に注意されたことが余程意外なことだったようなのだ。いち早く駆け込んだ2,3人の女子高生たちは、座席に座って何事もなかったように携帯電話に取り付いている。
 これって、今時の、ごく普通の風景なのでしょうか。吹き付ける寒風よりも寒いものが身内を吹き抜けるようで、殊更に寒い思いをしてしまった。
 
 だけど、周囲の大人たちのおとなしいこと。見て見ぬ振り。心の中で舌打ちをするだけでは不味いのではないのかな。
 当方は、これからもこのような場面に遭遇したら、また大きな声を上げることになるに違いないなと思う。だって、いずれ彼女たちは、母親になるわけだから・・・。

 
posted by vino at 17:43| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月26日

いやはや・・・

 先日の、LOVELOGリニューアル以来、フォームに慣れずに四苦八苦。気勢を殺がれた状態で新規投稿にも、気が入らない。
 元々、各種機能に疎く、ただ愚直に文章のみを綴ってきたが、なかなか元に戻れずに途惑いっぱなし。
 かくするところへ、S社の年賀状のソフトをインストールしたところ、PCが、完全にダウンしてしまった。
画面いっぱいに英文で「この画面が出た場合は、ハードウェアー、ソフトウェアーのデータが消滅する」とかしないとか。慌てて、PCメーカーとマイクロソフト社に問い合わせをしたが、結局、『スパイ大作戦』のドラマよろしく、すべてご破算のうえ、WINDOWSXP以下、再インストールのやり直し。リカバリー完了!と、起動したところ、ダウンロードしてあったウィルス対策のソフトも雲散霧消。
 要するに、工場出荷時の裸のPCになってしまっていた。
 ウィルス対策のソフトを、今日、やっとの思いで再インストールして、久し振りにブログのページを開いてみると、お馴染みさんの「あしあと」やらアクセス状態も以前の水準に戻っている。
 やれやれこれで一安心。
 新規一転、またよろしくお願いします。
posted by vino at 16:42| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月13日

交差する時間 - 不思議な部屋

吸差の煙草の煙が立ち昇る。
ユラユラ、ユラユラ
時に一筋に、時に幾筋もの帯となって
揺れながら昇る。

他に、部屋にあるものは
動く気配さえない。
窓からは、爽やかな風が吹き込んでいる。
というのに、テーブルの上の新聞も
読止の本のページも、レースのカーテンさえも
サイドテーブルの上の花瓶の花も
そよとも動かない。

新聞が風に捲れて、ハタハタ音を立てている。
本のページは、クルクルパタパタと
読止の栞など役に立たないくらい、風に踊っている。
レースのカーテンも、風を孕んで
大きく翻っている。
サイドテーブルの上の花瓶の花も
風に戯れて、小首を傾げたりしている。
煙だけが、柔らかい固形物となって
動かない。
スチール写真のように、動かない煙。

しかし、時は過ぎてゆく。

posted by vino at 17:49| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

交差する時間 - 寒月に 行く

 満ち切った寒月が 食べ尽くす前に
 わたしは行かねばならない。
 何処へ?
 そう ここで立ち止まって考える。
 
 光の片々に紛れて 暗い淵がちらちら
 見え隠れしている
 その狭間を避けて 足音偲びやかに
 行かねばならない。

 月は怒っている。 
 何に?
 そう ここで立ち止まって考える。
 
 罪は常に吾等にありと
 賢しらに 月の光に輝く白い雲が
 指を差す。
 いいさ 言うがいいさ
 何時だって 吾等の大いなる錯誤故に
 世界は眩し過ぎた。
 
 この世?
 吾等が 過ぐる日
 太陽光を忌んだ時から
 月光は悪し様に微笑み始めた。

 見えるものは死角に潜み
 見えざるものはあからさまに身を曝した。

 そうなのだ
 「時」を始めとして
 吾等の食べ残した 食卓の上を
 足音高く過ぎ行くものがいる。 

 アー 何時も 月の光に濡れながら
 埃塗れの後姿が笑っている。
 声高く笑っている。

 満ち切った寒月が 食べ尽くす前に
 わたしは知らねばならない。
 涙を流しながら笑い続けねばならない
 その理由(わけ)を。
 地にひれ伏すものを置き去りにして
 月に昇るもののあることを。


posted by vino at 20:05| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

 TVで、耐震データ偽造問題のニュースを見ていたら、突然、昨夜見た夢を思い出した。
 朝起きた時には忘れていたのに、どうして思い出したのか、我ながら不思議だった。

 −世界の最高峰、エベレスト山に階段を掛けようという一大事業が、いよいよスタートすることになった。
 一般的に抵抗なく昇れる階段は、踏み面30a、蹴込み18aと考えられるので、このデータを基礎に設計をする。
 エベレスト山の標高は、国によって諸説あるようだが、当方の頭にインプットされているのは、何故か、8,848b。次の計算を夢の中でしている。

階段の段数は、
8,848÷0,18≒49,155段
階段の底辺の総延長は、
49,155×0,3≒14,746b

 途轍もない数字になるが、夢の中では関係者一同いたって真面目。
 当方が、何故か現場の主任技術者として指名されている。
 打ち合わせの大会議室に居並ぶ重役陣を前に、ひとり、ヘルメットを被った作業服姿で立っている。
 緊張した面持ち。
 今から、決意表明をしろ、と重役たち。
「構造計算は、わが社の精鋭を集めて抜かりなく行って下さい。現場のことはお任せ下さい。設計図よりも美しく、設計図よりも確かなものを造ってご覧に入れます。」
 大きな拍手が起こる。
自分でも拍手をしようとしてもがいたのだろうか、ここで目が覚めた。

 建築現場で指導してくれた先輩のOさんは、「設計屋さんを恐れるな。大いに喧嘩しろ。」が口癖だった。これは些か逆説めいた話で、要は、「設計士と対等に話が出来るように勉強しろ。特に現場の納まりでは、安易に妥協せずにとことん議論をしろ。」ということ。
「仕事は残るんだ。50年以上、人目に曝されても恥じないような作品を造るんだという心意気を持て。」
 皆熱かったなぁ、あの頃は。

 だから、今回の偽造問題は、怒りを通り越して寒々しい空しさを覚えさせられる。

「プロが手を抜いてどうなる。当たり前のことを当たり前にやれ!!」
 Oさんの野太い声が耳に響くようだ。

《追記》
英名「エベレスト」は、ヒマラヤ山脈を測量した当時、インド測量局長官だった、ジョージ・エベレストに因む。
チベット名:チョモランマ(大地の母)
ネパール名:サガルマーター(世界の頂上)
以上、『ウィキペディア』より引用。 
posted by vino at 16:12| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月02日

X月X日

 例によって、乱読、併読のこと。
 前から気になっていた詩人、田村隆一氏の詩集、エッセイ集を纏め買いした。何、どれも小冊で手頃なものばかり。
『詩人ノート』(講談社文芸文庫)
『腐敗性物質』(同上)
『自伝からはじまる70章』(思潮社)
『スコッチと銭湯』(角川春樹事務所)
 他に一冊、詩集を注文したが、こちらは現在品切れ。3〜4週間後に配送予定というから、思いがけないお年玉になれば、と思っているところ。 
 読んでいて、このまま読み了えるのが惜しくなる本というのは色々あるけれど、これらの本は全てそのような具合。そんな本に限って、面白くて暖かくて爽やかだから、どんどん読み進んでしまう。お正月まで持ちそうにない。
 こんなに心温まる詩人の心根に触れるには、こちらも少し、キコシメシテいた方が、楽しみが倍加するに違いなかろうと、正月用に同じ作者の作品を検索中。
 地方に住んでいると、詩歌に関する本が手に入り難い。偶さか、あったにしても、いずれの書店も店の一番奥や柱の陰などの書架に、僅かに申し訳程度に置かれているに過ぎず、悲しくなるくらい淋しい限りだ。
 その点、インターネットで購入出来るようになったのは、実に手軽で有難い。
 料金の支払いに、僅かとはいえ手数料が掛かるのが業腹だけれど、便利さを考えれば止むを得まい。(マッ、イイか。)
 堀田善衛の『定家明月記私抄』(新潮社)の再読も始めたばかり。『方丈記私記』も一読以来気になっている。
 上記の『自伝から・・・』に、堀田氏が登場してくる。戦中戦後の青春時代に、彼と彼との出会いがあったと知ると、両者の併読は当分続くことになるだろう。
posted by vino at 18:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする