2006年05月31日

ルームキー

 去る日の出来事。
 
 ホテルのバーのカウンターで、ガールフレンドの一人と、バーボンを飲んでいた時のこと。
「あなたって、鍋に例えるとステンレスのお鍋ね」
「なべ!!ス・テ・ン・レ・ス?」
「ステンレスのお鍋ってね、熱伝導率が悪いのよ。だから、火加減が難しいの。熱を溜めちゃうのよね、自分に。だから、自分も焼けるけれど料理も、つまり、相手も火傷させちゃうの。ひどいと焦げ付いたりするわけ。。その点、アルミや銅は熱し易く冷め易い、手元の火加減でどうにでもなるの。自在に操れるってこと。」
 そこでニヤリと笑ったものだ。彼女は、さる料理学校の講師をしている。
 
 大体が、台所用品や関連用語に例えられると、あまりいい事例は出てこない。
 曰く、誰誰さんは瞬間湯沸かし器のよう。
 曰く、薬缶頭。
 曰く、俎板の上の鯉。
 曰く、割れ鍋に綴じ蓋。
 曰く、鍋蓋に目鼻。
 曰く、味も素っ気もない。
 曰く、人畜無害。
 挙句、賞味期限切れ。
 
 真意を測り兼ねて、シェーカーを振るバーテンの手元に見惚れているうちに、気がつくと彼女の姿が消えていた。
 カウンターの上に、ルームキーが置いてある。
 これって・・・!?


 
posted by vino at 18:00| Comment(4) | もの・がたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

交差する時間 - 駅のホームのベンチにて

 
昼下がり
駅は惚けたように気侭でいます
アナウンスも間延びして
人はゆっくり歩きます

駅の今時分
急がれない時間のタップリと詰まった
空気が
ホームには濃密に流れます

線路を挟んだ向うのホームに
もう一人のわたしが佇んで
不思議そうにこちらを見ています

パンタグラフの軋む音
レールの継ぎ目を叩く車輪の音
生真面目な顔した電車が入線してきます

わたしは乗らなければなりません
でも
わたしは乗りたくありません

見合わせた電車が去った後は
何かが電車と一緒に行ったよう
駅のホームは
しばらくはガランドウです

線路を挟んだ向うのホームに
もう一人のわたしが居たはずが
不思議なことに見えません
何処へ行ったのでしょうか
何処かへ行ったのでしょう

昼下がりの駅は
惚けたように気侭でいます

向うのホームの電車の窓から見える
あの人ともこの人とも
永遠にさよならです
と言って
最初から知らない人でしたもの

何処へ行くのでしょうか

何でもないことが
不思議に思える駅のホームです
posted by vino at 17:28| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

人体 ドーナツ説

 どんな美人でも、はたまた、やんごとなきお方でも、その形態は煎じ詰めればドーナツだ、という説があります。
 つぶらな瞳も高い鼻も、豊かな胸もくびれた胴も長い脚も、そんなものを全て取り払ってしまう。 つまり、残るところは、ひとつの塊と、それを上下に貫通する空洞がすべて、というのです。口から入れて、出すところから出す。これは、万人共通。
 如何でしょうか。何方が言い始めたことかは存じませんが、アフォリズムもここまでくればさっぱりとしたものです。
 眼を瞑って、その姿かたちを思い浮かべれば、クスンと泣き笑いしたくなってきます。
「朝に紅顔を誇っている身も、夕には白骨と化する」という蓮如上人の<白骨の御文>は有名ですが、このドーナツ説の前では、紅顔も白骨も消えてなくなります。
 ドーナツを食べる時に思い出していただければ、ダイエットの一助になりましょうか。悪しからず。
posted by vino at 12:14| Comment(2) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

ギター教室 二期の?回

 5月25日

 随分ずる休みをしている間に、とんでもない事になっていた。
 まず、同期5人組のうち、Sさんが前期で辞めた。仕事の都合なのか、何か意にそぐわないことがあったのかは不明。予備軍の当方としては、寂しい限り。
 そして、教則本と平行して、『日本のうた名曲集』(歌詞入りやさしいギターソロ)から、“大きな古時計”“遠くへ行きたい”“夏の思い出”の3曲を練習していた。他人事のような言い方だけれど、びっくり仰天の当方としては、ギターを抱えて見学するだけ。だって、コードなんてまだ練習していなかったもの、と心中べそをかいてしまった。
 だけど、低音が入ったソロはギターの醍醐味。気持ちよさそうに弾く先輩、同期諸氏がうらやましい。
 講師氏からコード表を渡される。
「練習あるのみ。いいですね!」
 おまけに、6月11日、市民音楽祭に出場、ですと!!
 曲目は、2月の発表会と同じ「冬のソナタ」と「花」(合唱付)。最後に2回ずつ通してみたけれど、忘れていませんでした、暗譜ですよ、暗譜で出来ました。いささか鬱憤を晴らしたところで散会。
 コード、コードと呟きながら帰る。
posted by vino at 13:21| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

交差する時間 - 「クマよ」 - 『星野道夫写真集』(福音館書店)に寄せて

クマよ 君は後悔しているだろうか
誰よりも君を愛した人の命を
その手で奪ったことを

ある夏の日
君が草原でまどろんでいた時
その人は君に近づいた
恐る恐る近づいた
誰よりも君を愛した人は
誰よりも君を恐れた人だった

クマよ
君を撮り続けた写真集の第一頁に
その人は
君の至近距離からのクローズアップを載せている

そこでは
君の爪が禍々しくも七色に輝いている
君の身体を被う剛毛が針となって七色に輝いている

クマよ
獰猛この上ない君を
かくも優しくこれほど美しく
見た人がいただろうか

唯一
君の眼が沈んで見える
君は誰をも許さない
君は誰をも寄せ付けない
それは
君の雄々しい性(さが)なのか
悲しい君の習性か

その人は
何時も畏れ佇んでいた
そう
君の途方もない生き方に
君の制動の利かない矜持の激しさに

クマよ
君は後悔しているだろうか
誰よりも君を愛した人の
吹き出る熱い血飛沫を浴びながら

今は祈りたい 唯祈りたい
その人の死を惜しむな
その人の死を嘆くな

クマよ
君の脳裏に
その人の眼差しを思い浮かべれば済むことだ
その人の命と引き換えに草原に転がって
なお君を見詰めるレンズの透明さを・・・

posted by vino at 20:43| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

読み聞かせ例会


5月21日読み聞せ 009.jpg 毎月第三日曜日は、読み聞かせ会(ハンディキャップ)例会。当方が参加するのは、先月に次いで2回目。
今回のプログラム
@手遊びと素話
Aエプロンシアター「お父さんの秘密」
B紙芝居仕立て「ねぎぼうずのあさたろう」
C手品
Dいろいろなかえる
E絵本「一眼国」
 
 うっかりして、手遊びと素話のタイトルをメモするのを忘れてしまい不明。
 手遊びは、お茶を飲みに行って別れの挨拶をして、また夫々別の人のところを訪ねると言うもので、次から次へと手を取り合ってする、一寸したフォークダンス感覚のもの。 
 素話は、蛙が何故ケロケロと鳴くようになったのかと言う昔話。「お父さん・・・」は、図書館職員のKさんによるミステリータッチの言葉遊び。忙しい仕事の合間を縫って、絵も言葉の組み合わせも独りで仕上げたと言う力作。
「ねぎぼうず・・・」は当方の担当。広沢虎造浪曲風という作者の注文には苦労した。唸り出した途端、近くにいたH君が身を引いてしまったが、すぐに絵に見入ってくれたので、後は成り行き。「ちょうど時間となりました・・・」

 プログラム終了後、いつものように、参加者全員で貼り絵製作。今回のテーマは、照る照る坊主とアジサイの花。照る照る坊主に、好きな人の名前を書き込むなど、和気藹々のうちに完成。見事な壁画が出来上がった。当方の作った折り紙の蛙君たちも、ウィンクしながらあちこち飛び回っている。
 美人司書さんは、両目ウィンクの蛙君をポケットにしまっていた。両目ウィンクって、見ようによっては、単なる笑い目に過ぎない。やはり片目ウィンクだけにすれば良かったかな?

 みんなの笑顔が輝いていた。
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2006年05月21日

点字訳講習会


点訳器.jpg 5月20日
 図書館ボランティア、点字訳の講習会があった。登録20数名のうち、10名が参加した。
 世話人は、この道35年、ベテランのK女史。Kさんは、40を過ぎてから点字訳の奉仕を始めたというから80に近いはずだが、かくしゃくたるもの。とてもお年には見えない。余程固い信念をお持ちの方らしく、点字についての説明にしても、奉仕についての心構えにしても、少しも阿る気配がなく、恬淡としたお人柄がうかがえる、魅力的なおばあさんだ。
  
 ついで、出席者に携帯用のプラスチック製の点字器が配られて、早速実習に移る。50音の他、各種記号やアルファベットなどの一覧表を見ながら、まず、自分の名前、家族の名前、住所などを点字訳する。Kさんのほかに、3年以上続けている会員お二人が、一々分かりやすく説明してくれる。気がついてみたら、2時間の講習時間がアッという間に過ぎていた。
 出来上がった練習用のシートを反して、凸面を指でなぞってみたが、とても読み取ることなど出来ない。
 読み取ることの出来ない自分と、一方で、点字本を心待ちにしている目の不自由な方たちのことと、一枚の稚拙なシートを前に、複雑な想いに襲われた。

 講習会の後、図書館長に呼び止められた。図書館所有の点字器を貸し出すから、精々練習に励んで習得し、大いに点字訳をしてもらいたい、との事だった。
この点字器は、携帯用のものとは違って、両面打ちが出来るもの。ところが、その値段を聞いて驚いた。たかだか合板製の盤に、金属製の点字用マスが付いただけのものが、一万円を超えるというのだ。点字訳作業の多くが、ボランティアの善意に支えられていることを考えると、こんなところがネックにならなければ、と思ってしまう。

 とりあえず、基本教則本とプラスチック製の携帯用点字器を注文した。しめて1800円ほど。
posted by vino at 11:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

ウィンクする蛙


かえる.jpg 昨日の記事を見ていただいた<糸でんわ>さんから、「ウィンクするかえる」とのご提案を頂戴したので早速、目玉を張り替えてみた。これが、なんともなんとも愛らしいのです。実に表情豊かで、間近かに見ると、思わず吹き出してしまいそう。
 21日、いの一番にあの司書さんにお見せしようっと!
追記:<糸でんわ>さんの柔らか思考回路に感謝!!
posted by vino at 09:38| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

蛙の歌が聞こえる?


かえる 002.jpg
 21日の日曜日に行う、読み聞かせ会(ハンディキャップ)で使う、折り紙の蛙。
 照る照る坊主やアジサイの花など、会員が手分けして作ることになり、当方はこの蛙君たちを作った。
 当初、折り紙の手引書を見せられたけれど、さっぱり分からない。途中でどうにもこうにもならずに、投げ出してしまった。
 もっとも今回に限らず、この手の手引書や取扱説明書など、理解できたためしがない。以前使っていた携帯電話のバッテリーが寿命だというので、一月ほど前に、新機種に取り替えたが、いまだに、発信と受信のみ。テレビ電話機能など使えるのはいつの事やら。分厚い説明書は、見ただけでウンザリしてしまう。 
 さて、蛙のこと。見兼ねた図書館の司書さんが手引書をチラッと見て、チョチョイと折り始めたと思ったら、アッと言う間に一匹の蛙がその手から飛び出た。まるで手品のような手際の良さ。
 驚いている当方に、「一緒に折ってみましょう」と手取り足・・・いやいや、繰り返し繰り返し丁寧に手順を示してくれた。これは、いいモンです、役得です。お陰で10匹の予定が折り紙の数だけ増えてしまった。
 小さな丸いシールを張って、目玉を入れる。達磨でもお人形でも、この目入れが肝要。表情を生かすも殺すも目に左右されてしまう。美人の司書さんの眼差しを感じながら、息を殺して慎重に・・・。
 出来上がった蛙の集合写真を撮る。「ご一緒にどうですか?」と司書さんに訊ねたら、「蛙に見つめられているようで恥ずかしいから遠慮します」と言われた。えー、えー、そうですとも、それだけリアルに出来たと言うことです。ね、蛙君。
posted by vino at 11:31| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

一服に


カモミールティー 004.jpg  10時のお茶に、カモミールティーで一服。香りも味のうちと、胸一杯吸い込んで、ホッと一息。
 5月の日照時間は、例年の半分にも満たないとか。
カモミールも、花数は多いのだけれど、摘み取るのが可哀想な位、小さくて下を向いてばかりいる。陽射しを浴びて咲いてこそ、カモミールの元気を貰えそうに思えるのだが、ここ2、3日まだ晴天は望めそうになさそうだ。
posted by vino at 11:38| Comment(2) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

はっぴょうかい


プログラム.jpg                            

 5月14日 母の日

 息子夫婦が孫たちを連れて、家人に「母の日」のプレゼントを届けに来た。
 孫たちのプレゼントは、写真のプログラムによる演奏会。幼稚園年長組の長男(6歳)がキーボード、年少組の次男(3歳)が歌。
 こどもの日に、嫁殿の従兄弟からプレゼントされたキーボードで覚えたらしい。
 <曲目>
@かえるのうた
Aきらきらぼし
Bドレミのうた
Cアメイジング・グレイス
 <アンコール曲>
@ミッキーマウスのマーチ
A結婚行進曲(「真夏の夜の夢」より)

 まだ先生について習っているわけではないので、運指は完全自己流だけれど、小さい手を思いっきり使って、メロディーはしっかり弾けていた。
 まさか孫の演奏で、AMAZING GRACEを聞けるとは思ってもみなかったので、ウルウル。
 極め付きは、結婚行進曲。両手で和音弾きが出来るのが嬉しいらしく、繰り返し繰り返し弾く。
 ついに、当方、家人の腕を取って、ヴァージン・ロード?を歩くパフォーマンス。その時の長男君の嬉しそうな顔!!
 これって、大親馬鹿って言うのでしょうか。
 でも、楽しい楽しい一日でした。
posted by vino at 16:13| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

前略


ル 002.jpg
ル 002.jpg        

お元気ですか?
 こちらは今日は、願ってもない上天気です。
 程よい5月の陽射しに、若葉が輝いています。
 あまりの気持ち良さに、久し振りでハンモックを持ち出しました。木陰に、とも思ったのですが、薫風に中った前科がありますので、仙丈庵のデッキの手すりにかけました。さすがに日向は眩しく、パラソルを立てましたが、紫外線が強すぎます。(ご存知のように、当方色白、柔肌なものですから。)やむなく、パラソルの骨に、庭仕事に使う麦藁帽子を置いてみました。快適です。
 ユラユラ揺られながら、星野道夫の『旅をする木』を読み始めました。実は、bincaさんとコメントをやり取りしているうちに、無性に再読したくなって、青空半分、文庫本半分、眺めながら、星野ワールドに遊んだ次第です。本の中身は、あなたもご存知でしょうから触れません。
 程なく、2サイクルのエンジン音が静寂を破って上空にやってきました。オートジャイロのようです。
絶対的な静寂の経験は持ちませんが、何かの物音で、却って辺りの静かさに気付くことがありますね。
 星野道夫のエッセイには、その絶対的な静寂が、随所に登場してきます。そして、彼の耳を通して、悠久の時の流れと、自然、そこに生息する生き物たちの息遣いを聞くのです。そしてぼくには、同時に、その絶対的なものに対して立ちつくす、彼の敬虔な祈りの声が聞こえてきます。
 その祈りのお陰でしょうか、今日はハンモックの上で眠り込むことはありませんでした。
 あなたの近況報告、待っています。では、また。
posted by vino at 21:34| Comment(2) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

読み聞かせの会

 5月5日 子どもの日おはなし会

 午前9時に集合して、準備、打ち合せ。
 9時40分になっても、子どもの姿が見えずハラハラする。
 9時45分、三々五々集まり始めたと思ったら、ドーッと一気に30人ほど。
 10時5分前にはアッという間に、子ども120人超、父母40人超。 
 会場は、図書館2階の集会室なので、さしたる演出も出来ないが、正面左右に袖幕代わりにスクリーンを立て、出演者の控えコーナー兼小道具置き場。

 10時、当方、司会第一声。
 挨拶のあと、5から1までカウントダウンをして、「お話し」が始まる期待感を高める。幸い、天井照明が、部屋の前後で点切り出来るので、後ろ半分を消して「舞台」を意識させる。
「今度は目をつぶって、声に出さないで、みんなの心の中でゆっくり1から5まで数えてみて。そしたらお話しが始まるよ」

<午前の部>
@ 大型絵本「ぼくにげちゃうよ」
A わらべ唄「おやゆびやまのぼって」ほか
B 立体紙芝居「うえへまいりまぁす」
C エプロンシアター「うんちしたのはだれよ!」
(休憩)
D 絵本「いちご」
E ロールシアター「そらまめくんとながいながいまめ」
F 小物使い「きんべっこぎんべっこ」
  (創作むかしばなし)
G 腹話術「ふとっちょおばさんとさんたくん」

<午後の部>
@ 大型絵本「くじらだ!」
A パネルシアター「おおきくなるってことは」
B 紙芝居「注文の多い料理店」
C わらべ唄
(休憩)
D 「うえへまいりまぁす」
E 「うんちしたのはだれよ!」
F 手作り大型絵本「にじをみつけたあひるのダック」
G 腹話術「くまおじさんとつばさくん」

 子どもたちは、床に敷かれたカーペットの上で、思い思いの姿勢で聞いていたが、興が乗ると正座に座りなおして、段々前へ前へと進んでゆく。絵の中に、話の中に引き込まれてゆく様子。特に「注文の・・・」は、宮沢賢治の名作童話だということも然ることながら、女子高生のIちゃんが大熱演、子どもたちは前の人にかぶさる様に身を乗り出して聞き入っていた。
 絵本や紙芝居を除いて、全てボランティア会員の手作り。皆、汗をかきながらの熱演でした。
 次回は11月の予定。会場も、今回の倍の大きさになるとのこと。
 少しずつ、準備と練習が始まります。
posted by vino at 15:25| Comment(11) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

落花・狼藉


DSC00923.JPG 昨夜来の雨風で、満開の藤の花が、降るように小庭に舞い散っている。
 いくつか集めた白花の一つ。梅、藪手鞠、会津下野、石楠花、躑躅、山法師、蜜柑そして白藤。

 Y農園通販の景品で貰った暦の、5月の花は、ムシカリ。
 上品な縮布を思わせる深緑の葉が美しい。綺麗なぼかしの緑をバックに、ムシカリの楚々とした白花が浮かび上がっている。

 この暦の1月の花は、梅だった。
 少し傾いだ武骨な幹が画面を両断して、右には誇らしげに咲ききった二輪の花が匂い、左はまだ固い蕾が恥ずかしそうに曙光を浴びていた。
 2月は、雪解けの水音が聞こえてきそうな川岸に立つネコヤナギ。
 3月は、カラーンとした落葉松林の中、降り敷いた枯れ落葉を褥にして咲く、淡黄緑色のフキノトウ。
 4月は、当然のことに桜。抜けるような青空をバックに、シダレザクラの淡々(あわあわ)とした花簾が見事に捉えられている。

 いつものことなら、使い始める前に、迎える一年に想いを馳せて、次々と暦を繰って見てしまう。写真入なら猶のこと、どんな想いが込められているのか、どんな一年が彩られているのか、確かめずにはいられないものだ。でも、この暦だけは違った。何か、先走りを諌める気配が感じられて、いまだに月替わりを待って暦を繰っている。それほどに力強い、物言う写真ばかりなのだ。
 6月、さて暦にはどんな花が咲いているのか、待ち遠しいような、しかし、あまりにも早い季節の足取りに戸惑うような・・・。

 写真家の名は、前田真三・晃父子。
 故真三氏は、北海道美瑛や富良野の丘などの風景写真で知られた人と言うが、当方は寡聞にしてこの暦でお目にかかるまで知らずにいた。
 八王子にある「夕やけ小やけふれあいの里」に、常設されたギャラリーがあるとのこと。
  どんな素晴らしい作品に出会えるか、近日中に是非訪ねてみたいと思っている。

posted by vino at 11:08| Comment(4) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする