2007年12月31日

交差する時間 - 僕のこと

今年も 花は咲いた
僕は 綺麗だと思った
今年も 鳥は歌った
僕は 楽しいと思った
今年も 風は吹いた
僕は 懐かしかった
今年も 月は輝いた
僕は 沢山の物語を聞いた

そんな間にも 時は流れた

今年も 僕は傷付いた
身も心も 痛んだ
僕は 仕方がないと思った

今年も 僕はひとを愛した
でも そんなことにも 
焦がれることはなかった
僕は 静かにしていた
僕は 仕方がないと思った

今年も 僕はいろんなことを
身に受けた
笑ったりして
絶望したりして
そんな間にも 時は流れた

僕は 仕方がないと思った
みんな 僕のことだから

そして 
僕は
今年を忘れるだろう

追記:うっかりしていました。今日は大晦日でした。
新しい年が、皆様にとって輝かしい年となりますようにお祈りいたします。
posted by vino at 09:40| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

好文亭修繕工事日記(その3)

 今回は、柿葺に使う材料をご紹介します。
 古来、板葺きの屋根は数多く見られます。時代劇映画やTVドラマで見る庶民の住まい、特に長屋などはほとんど板葺きの屋根です。
 板葺きにも、葺き板の厚さや形状によっていろいろ
ありますが、一番繊細で高価なものが柿葺で、今でも、茶室の屋根などに使われます。
 柿葺きに使用する板は、厚さが3〜5mmしかありません。桧に似た椹(さわら)という木の赤身部分を、なんと、手割で、巾15cm前後、長さ1尺、つまり30cmほどに加工します。
 手割でそれ程精妙に加工できるのは、椹という木の素性のよさ(柾目で肌理のつんだもの)もさることながら何と言っても、熟練した木地師の技術に拠るところが大きいのです。
 生産加工から葺き上がりまで、全くの手作業というわけです。
 
好文亭修繕工事 こけら葺 005.jpg写真は、葺き材を積み置きしているところです。
 奥に積んであるのが平物、手前が前回ご紹介しました蛤葺き用のものです。
 拡大してみて見ましょう。
12.13 139.jpg
 次回は、葺き作業の実際をご紹介します。
posted by vino at 16:52| Comment(0) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月24日

好文亭修繕工事日記(その2)

 
好文亭修繕工事 こけら葺 004.jpg 前回ご紹介した写真は、平場といい、その部分の葺き方を平葺き(ひらぶき)といいます。要するに、平らな部分です。
 今回は、隅棟の部分です。寄棟造りで、屋根と屋根が合わさるところです。平場に比べて、雨風に曝される度合いが強く、傷みも進むところです。
 この部分の葺き方を、蛤葺き(はまぐりぶき)といい、使う材料も特殊な形に加工されています。
 杮葺の材料については、次回にご紹介します。
posted by vino at 17:39| Comment(2) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月20日

好文亭修繕工事日記(その1)

 今年も、水戸偕楽園にある、好文亭の修繕工事が始まりました。
 今回は、西塗縁の杮葺の屋根の葺き替え工事が主です。塗縁は東と西とあり、拭き漆の広々とした板敷きの間です。
 水戸徳川家九代藩主斉昭公が、民人を招いて歓談したところだそうで、庭先の懸崖の向うには千波湖、梅の枝越しには遠く筑波山も望める眺望絶佳の広間です。
 
好文亭修繕工事杮葺 003.jpg写真は、前回の工事から20数年経過した、杮葺(こけらぶき)の屋根で、相当傷んでいます。今回は、西面と北面の二面を葺き替えます。
 次回からは、杮葺の作業の様子をご紹介します。
posted by vino at 16:44| Comment(0) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月16日

プログラム出来る


081216プログラム.jpg

友の会の発表会は、来年1月26日に決まった。
 で、一足早くそのプログラムの素案、レイアウトをご披露します。
 月例会は、もっぱら発表会へ向けての練習、練習。
 例会では足りずに、自主的に集まって特訓したり、忙しいこと、忙しいこと。
 でも、練習は裏切らないということを、このところ身に沁みて実感しているので苦にはならない。
 いざ・・・。
posted by vino at 17:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月14日

交差する時間 - 鴉

鴉が カァクゥ 啼いてゐる
幸せさうに ゐる

鴉が ファヒゥ 飛んでゐる
幸せさうに ゐる

鴉が 黒く 黒くゐる
何の科を得たのだらうか?
posted by vino at 19:20| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月09日

落ち葉

「庭の落ち葉、少し掃いてくれない?」
「落ち葉ってさ、木に栄養を与えるからそのままがいいんじゃないのかな。親である木が、子供である次の季節への葉っぱや花へ還元する、贈り物なんだよ、きっと。」
「それって、単なる不精ってことよ。折角のツワブキが、落ち葉で見えないもの。わたしは庭木の足元がすっきりしているほうが好き。」
「あぁ、小またが切れ上がったってこと?」
「何考えてるの?」

 
落葉 002.jpg 小庭の中央にある姫辛夷の葉も降り尽くして、銀鼠色の柔毛に包まれた花芽が、冬空に輝いている。
 


落葉 001.jpg 苔庭には、もみじの落ち葉が散り敷いたまま。小庭の中でここだけは、当方の領分なので「お好きなように。」
 苔に落ち葉、この組み合わせが分からないかなあ。
posted by vino at 09:28| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月06日

小さな手帳


宮沢賢。の手帳.jpg 市内の太田小学校へ、出前公演。
 1年生から始めて、五回目、今日は5年生たちが相手。
 演目は,語りで『雪女』(信濃地方の民話から、松谷みよ子作)、クルー5名による朗読劇仕立、『狼森(オイノもり)と笊森、盗森』(宮沢賢治作)そして当方は、『雨ニモマケズ』の朗唱。

 この黒い小さな手帳は、宮沢賢治さんが大事に使っていた手帳です。賢治さんは、病気のため37歳という若さで亡くなってしまうのですが、亡くなるまで、枕元のかばんに大切に仕舞っていた手帳です。(えーっ、ほんとっ!?)
 と言っても、残念ながら本物ではありません。(ふーっ、と溜息)本物そっくりに複製したもの、レプリカです。でもね、見返しのところや、手帳の中に書かれたものは、本物と同じように印刷されています。
 賢治さんは、皆も良く知っている、『風の又三郎』や『どんぐりと山猫』、『注文の多い料理店』、『セロ弾きのゴーシュ』、それに『銀河鉄道の夜』など、沢山のお話を書いています。そして、それに負けない位数多くの詩も書き残しています。
 この手帳の中にも、一つの詩が書いてあります。ところが、この詩には、タイトル、題名がありません。詩の行の上に、「11.3.」と書かれているだけです。多分、この詩を書いた日付だろうと言われていますが、はっきりは分かりません。
 でも、題名がないと何かと不便なので、皆さんの使う教科書や賢治さんの詩集には、この詩の一行目、最初の行に書いてある言葉をこの詩の題名として紹介されています。
 こんな詩です。

 雨ニモマケズ
 風ニモマケズ
 (あー、知ってるぅ。)
   ・
   ・
   ・
 サウイフ モノニ
 ワタシハ ナリタイ
 (しーん。)

 それなりに、岩手弁風に訛って朗誦した。
 カッコ内は、聴いてくれた5年生たちの反応。
posted by vino at 19:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする