2008年08月31日

交差する時間 - 鼠

神話に曰く、「正月に2匹の鼠が12匹の子を産み、2月には親・子いずれも12匹の子を産み、毎月このようにして12月に至れば、276億8257万4402匹(2×7の12乗)となる。」

しかし、君は今囚われている
今更ながらに、命の等価を歌うものを笑え
鼠、君は齧歯類に属したことを嘆くがよい
君の貪婪はその歯に由来するのだから
徒に伸び続ける、多寡が数本の前歯を
磨耗し鈍磨させることにこそ
君の意志はそぐうだろう
囚われて命を刻む「時」は
君には永遠となるだろう
その「時」にこそ
命永らえることのおぞましさに
君は嘔吐さえするだろう

死は簡単だ、そして正しさを備えている
死は難問だ、そして愚かさを備えている

276億8257万4402番目の鼠は
途方もない近さで、一対の雌雄の隣にいる
仮令、君一人としても
縦し、276億何がしとしても
鼠、君の生き死にに何の変わりがあろう

死はたった一つの小さな出来事だ
死は無数の大いなる誤解だ

鼠、君の亡骸を何処へ置こうか
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2008年08月30日

青い花


露草.JPG  
 夏のはじめ、山野草仕立て名人の I さんから、フタバアオイの鉢植えを頂いた。水戸徳川家の葵の御紋はこの葉を象ったものだそうだが、本家である徳川宗家のものと何処が違うのか、詳しくは聞きそびれてしまった。
 ところが、8月の中ごろになって、そのアオイの葉が黒く溶けてなくなり、僅かに根株の部分に緑が残るだけになってしまった。慌てて I さんに電話で訊ねると、水の遣り過ぎ、と言われた。
 思えば、この夏のあまりの暑さに、朝と言わず夕べといわず、日中の暑い盛りにもホースで庭に水撒きをし、その都度、鉢物にもジャブジャブと水を掛けていた。
 そして、フタバアオイに代わって芽を出してぐんぐん伸びてきたのが、ツユクサ。 I さんが鉢を仕立てた土に偶然混じっていたものか、これぞ I さんの名人技の仕掛けなのか。
 珍しい斑入りの葉も瑞々しく、今朝から青い花が咲き始めた。
 「この紋所が目に入らぬか!」は、お預けになってしまったけれど、青色の花が大好きな当方は、シテヤッタリの思いで見ている。

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2008年08月21日

交差する時間 - 恋歌


海辺にて.jpg

お元気ですか?

風に吹かれる亜麻色の
髪の色さえ恋しくて
今日も海辺に行きました

憶えていますか?

振り向き微笑む栗色の
瞳の色さえ狂わしく
今日も波音聞きました

あの日あの頃あの時に
貴女に会って愛し合い
何時何時までも何時までも
言い交わしたね何時までも
うっとり頷く項さえ
移り行くとは知らぬ気に
永久は語らず今だけを
終わりを知らず今だけを

お元気ですか?
憶えていますか?
今、
何を思っていますか?
今、
幸せですか?

注:映像は、京セラ(株)製、CONTAX RXのカタログから転載させていただきました。
posted by vino at 19:24| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

捨て・・・

 
DSC04012.JPG

 当ブログの6月17日の「捨て色」を読んで、旧知の女性の方からわざわざお手紙を頂いた。
 その昔(?)、ローカル放送局のアナウンサーだった時には、担当した深夜番組で、妖艶なハスキーヴォイスが多くのリスナーの耳を魅了し、名物女子アナとしてこの人ありと名を馳せたことのある方。
 四方山話のあとで、
「プラスとマイナスのイメージを持つ『捨て何々』、日本語は難しい、だから面白いと私は思います。ひとつ付け加えますと、アナウンサーが原稿の読み始めに、アとか、エとか、ウなどと言うのを、捨て言葉と言います。私も新人の頃それがあって、上司や先輩アナに厳しく注意されたものです」と書いて下さった。 姉御肌で、酒を能くし、女子アナは勿論、若い男子アナさえ仕切っていたほどの方だったので、意外な話を伺って嬉しくなってしまい、早速、返礼の手紙を書いた。
 追記に、涼しくなって日本酒が恋しくなった頃、一献傾ける約束をおねだりした。
posted by vino at 17:02| Comment(8) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

身を焼く

 
DSC04004.JPG
 
 盆の間、孫軍団が作ってくれたナス提灯を、庭木から庭木へと渡したロープに吊り下げた。
 繰り抜かれた目、鼻、口から、ローソクの明かりが洩れて揺らめいている。 
 見る角度によって、否、見る者の心によってか、般若とも悪鬼とも、果ては菩薩とも見えるから不思議だ。
 しばらくするうちに、ナスの焼ける匂いが漂い始める。
 見上げる空には、十三夜の月が明るく輝いている。己が身を火中に投じて、その身を天帝釈に供したと言う兎の影も、くっきりと見える。
 今年も、知り合いの幾人かが旅立って初盆を迎えた。皆、身を焼く焦熱地獄とは縁のない、いい人たちばかりだった。
 
 三日三晩、悪人に代わって身を焼くナス提灯に思いを託す。
posted by vino at 17:13| Comment(2) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月18日

コーヒーの豆、発芽す

 6月11日に播いたコーヒーの豆が、67日目にして昨日発芽した。

DSC04008.JPG
 
 まだ、土の付いた種の皮を被っていて双葉さえ見えないけれど、4株、頑丈そうな若い茎でスックと立ち上がっている。
 播いたのが11粒だったから、少子化の世の中(関係ないか?)、6〜7株は欲しいところだけれど、どうなりますか。
 今まで30度を優に越えていた最高気温が、昨日は前の数字と後ろの数字が入れ替わって、23度。今日も東の海風が入って来て涼しそう。厳しい残暑に喘ぐよりはありがたいけれど、余りの涼しさに、何だか急に心配になってきた。
 コーヒーの種の送り主の土居珈琲に生豆を出荷する(?)には、これからが大変。とりあえず、今年の冬を如何乗り切るか。
 それにしても、嬉しい。また一つ、小庭に楽しみが増えた。
posted by vino at 10:29| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月17日

交差する時間 - pinionの嘆き

二つの歯車には必ず一方に悲しみが伴う宿命がある。
空転を許されぬpinionは
軋むほどに身を責められる、日常。
同調を強いられる歪は
やがて金属疲労となって同心円を描く。
噛み合うことの歓びと悲しみが回転して行く。
安穏のために許される嵌合などあったためしがない。
pinionの嘆きは元よりあったのだが
鬩ぎ合う時間のうちに
同心軸に転嫁されずに
残ったまま沈潜している。

緩やかな音が聞える。
密やかな啜り泣きに似て・・・。
posted by vino at 12:50| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月15日

狼少年見参

 前回の、引っ越し騒ぎに続いて、今回も空騒ぎで恐れ入ります。
 ブロバイダが換わっても、何のことはない、KDDIとの契約をそのまま存続させれば済むこと、でした。ただ、光通信になった増額分と合わせると、少なからぬ負担増になりましたので、いずれは引っ越しをすることとして・・・。
 これを機に、と頗る動きの悪くなってしまった吾がPC君に,見よう見真似で増設メモリーを取り付けたところ、なにやらの不具合で、ダウン。結局、販売店に持ち込む騒ぎ、生兵法は何とやらで、この暑いのに気の揉めること、散々でした。
 幸い、大半のデータはバックアップをとっておりましたので、大過なく、このほど戻ってきました。
 またしばらくの間、LOVELOGでお世話になります。

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 終に、ヘヴンリー・ブルーの花が咲きました。ただ一輪ですが、綺麗ですね、惚れ惚れするような、当方の心のような(?)澄んだ青です。まじりっけなしのスカイ・ブルーです。よく見ると、花弁が少し傷んでいます。それが却って健気さを感じさせてくれます。
茎、葉共に勢いよく伸びていますから、まだまだ咲いてくれそうです。
 朝が楽しみです。

 今後とも、与太話にお付き合い下さい。草々
posted by vino at 16:46| Comment(8) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

FINE

 急な話で恐縮ですが、8月4日を期して、ブロバイダが代わることになりました。
 NTTの光通信ケーブルに切り替えます。
 従って、その後、ブログがどうなるのか、皆目検討が付きません。まだ、そちらでのブログのプロバイダも決めていません。
 いずれにしろ、「独り語りの記」、vinoで行こうと思っておりますが、さてどうなることやら。
 お会い出来なくなったら、御免なさい。今までお付き合い頂いた皆さんには、可能な限り、当方からお訪ねいたしますが、しばらく、行方不明になるやも知れません。ご容赦下さい。では、また。
posted by vino at 21:05| Comment(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする