2008年09月23日

小林征児 陶展


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“小林征児ともうひとりの僕”
会期 9月21日〜30日
   (24,25日は休館日)
会場 アカデミア・プラトニカ
   那珂市飯田2574−17
   рO29−295−5050

 例によって、小林流象嵌技法の陶器の他、今回は、赤を基調色とした手捻りによるオブジェが10点。作者は、小林征児のもうひとりの僕である「駄駄男」。
「今回のオブジェの製作は楽しかったな。遊ばせて貰いましたよ」と、作者の弁。
 詳しくは、アカデミア・プラトニカのホームページ
http://www.platonica.orgでどうぞ。

コーヒーカップ1.jpg
 
コーヒーカップ2.jpg

 今回は、コーヒーカップを求めた。カップの中に白の釉薬が、雲のように浮かんでいる。これで、毎日のコーヒーの味がまた一段と引き立つこと間違いなし。

posted by vino at 19:14| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月20日

交差する時間 - そんな時


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そう そうだね そうしようか

そんなア そんなにやさしくしないでよ
そっとしていれば それでいいなんて
そんなの いやだなあ

そう そうだね それじゃあ

そんなア そんなにそっけなくしないでよ
それとなくいれば それでいいなんて
そんなの さびしいよ

そう そうだね そんなところで

そんなア そんなにソクラテスみたいに
それらしくあれば それでいいなんて
そんなの うそでしょう

そう そうだね そのとおりだ

そんなア そんなに
そんなア そんなに

そばにいて そっとそばにいて
そばにいて そっとそばにいて
posted by vino at 19:28| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月17日

偕楽園公園修繕工事H20

 
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 今年も、偕楽園の修繕工事を担当することになりました。
 今年は11月1日から9日まで、茨城県内各市町村を会場に、国民文化祭が催されます。従って何時もの年より、遠来のお客さんの数も増えそうなので、その間工事を中断するなど、変則工程になります。
 工期は、来年2月、梅まつりが始まる前まで。
 
 工事の内容は、次の通りです。
○好文亭東塗縁:床漆塗り
○奥御殿:茅葺屋根一部葺き替え、一部挿し茅
○井戸屋形屋根修繕
○御成門:親柱取替え他
○その他

 今年は、寒い季節の左官工事がありませんので助かります。
 設計監理は、伊藤平左衛門建築設計事務所さんです。
 珍しい仕事もありますので、追々ご紹介させていただきます。
posted by vino at 16:40| Comment(4) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

いざ、一献

 銀座に、また、有名ブランドの店がオープンして長蛇の列、とTVのニュースが賑やかだ。2、3日前の新聞朝刊に、一頁大の広告が出ていたけれど、その時は何の広告やら分からず見過ごしていた。アレだな、と思い当たった。
 例によって、金髪の外国人モデルが意味深な微笑を浮かべてこちらを見ていたっけ。

 嵐山光三郎に、『とっておきの銀座』(新講社 2007.6)という、取って置きの「散歩」ルポがある。

<・・・道路の対岸には、ティファニーのビルがあり、外から見た感じはニューヨーク店に似ている。>
<・・・マロニエ通りを渡ると、マロニエの葉が黄色く色づいていた。マロニエ通りの角はシャネルのビルで、その向かいはルイ・ヴィトンのビル。>
 その後も、銀座はどんどん進化、変身を続けているらしい。
 西へ東へ、嵐山おじさんは銀座の名店、名品を求めて、下駄ばきにトンビ姿、時にボルサリーノのソフト帽をかぶって歩き回る。
 おじさんのおじさんたるところは、
<高級店へ行って、一番安い買い物を買うのはそれなりの訓練と度胸が求められる。
 食事だってそうで、夜は何万円もする高級料理店が、昼は安いサービスランチを出す。それを見逃さない。>、というところにある。憎めないのだ。だから、
<・・・老舗の主人と顔見知りになって、行くさきざきで、「や、今日はどちらへ」と声をかけられるように>なる。
 交友範囲の広いおじさんは、男女を問わず、知人、友人と待ち合わせ連れ立って、あちらのフランス料理店、こちらのすし屋へと出掛けては、取って置きのメニューとお酒を紹介してくれる。また、
<ぼくが買った利休バッグが似合うご婦人はどんな人だろう、とあらぬ妄想に>かきたてられる。

 と、このように書いて行くと、きりがない。何しろ、店の数で百店を超えるのだから、そこに並べられる料理の数々、名品から雑貨に至るまで、その銘柄だけでも、立派なギンザマップ、ギンザ案内になっている。
 読む側にとっては、全てを目の当たりにしたわけではないから、読了、「眼福」とは行かない。かといって「読福」というとフグの毒めいて恐い。よって、「読み福」と読み為す。
 当方が、立ち止まっておじさんの「後姿を覗いた」のは、「賀茂鶴」を常温で、「菊正宗」をぬる燗で飲んでいるところ。
 思わず舌なめずりをしてしまった。そして、「そうだ、アノ酒を取り寄せなければ!」と思い付いたのでした。
 山登りを教えて頂いたことのあるOさんが、以前、穂高連峰を縦走した帰りに寄った麓の小料理屋で、一口、「これだ、この酒だ!」と叫んだ酒が、「山車」。その後、宅配便でお土産に頂いた。何と言うか、ズーンと腹に応える、力強い辛口の酒。
 山車は、普通「だし」と読まれるけれど、これは何故か、そのまま「さんしゃ」。
 高山市にある造り酒屋自慢の酒だ。
 取り寄せるとなると、送料や手数料などが加算されて、せっかくの値頃で美味しい酒が割高になるのは癪だけれど、なに、届いて一酌すれば、たちまち千里を走る、いやいや、「山車を押し車」となる。
「だし」と読まずに何故「さんしゃ」と言うのか、それは、酒造蔵元のホームページ、有限会社原田酒造場、www.sansya.co.jp/に詳しく紹介されています。是非お確かめ下さい。そして、『とっておきの銀座』を読みながら とくとお味わい下さい。では・・・。


posted by vino at 10:45| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

protein clock (詩想)

僕らは、皆、体内にひとつの時計を持たされている。
遠く深く印刻されたシリアル番号付きの時計だ。
生命の萌芽も、愛も憎しみも、皆、偶然に発露したはずが、瞬時に時計の特性となった。
時計が先にあって、「時」が始動し、そして流れて行った。
時計が我欲を持ち始めるのに、どれ程の「時」が流れたのか。いや、それさえも最初から組み込まれてあった時計の素性と言うべきなのかも知れない。 
時計は生命体を支配する。
後戻りのない、「一方向へと突き進む矢」と規定するのに、どれ程の「時」が流れたのか。いや、それさえもホンの時計の気紛れから起ったことかも知れない。
日常、僕らはその時計の存在を知らないでいる。
極微の蠕動だからと、気付かない振りをしている。
僕らを規制するものの存在を無視する気でいる。
不整脈を打たれた時、日常の瞬時の結滞の狭間に、それを見る人がいる。
大切なものを失った時、大きな悲しみの陰に、それに気付く人がいる。
何時とはなく、予告なしに時計は変容する。
それは、時計自身も知らないことかも知れない。
それを知っているのは、時計を離れた「時」だけなのかも知れない。
何故なら、全てのものの熔解とそれに続く流動が起るのは、「時」が動いた、その時なのだから。
「時」が為す「厄介払い」の、その時なのだから。
posted by vino at 13:32| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3行の・・・

『釣り上げては』(アーサー・ビナード:思潮社)

 
釣り上げては.jpg 仮令、100篇の詩、1000行の詩行があろうとも、その中の3行、縦し1行であっても、こちらの心に呼応するものがあれば、手にして良かったと思える、そんな詩集に出会えた。

  
  記憶は ひんやりとした流れの中に立って
  糸を静かに投げ入れ 釣り上げては
  流れの中へまた 放すがいい。

 奥付をみると、
 2000年7月2日 初版第1刷
 2007年10月25日 第7刷 
 1刷当りの発行部数は分からないけれど、詩集で7刷は、ベストセラーと言っていいかも知れない。 
 装丁が、また素晴しい。装丁者の名が記されていないところをみると、詩人自身の手になるものなのだろうか。
 詩人は、この詩集で2001年の中原中也賞を受賞した、とある。

追記(2010.5.7):表紙カバーの絵は、エミール・ウェディッジュ作「この日の糧」と分かりました。
posted by vino at 07:37| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

交差する時間 - 蠅

二匹の蠅が纏わりながら飛び回っている

追っても追っても部屋から出ようとしない

一匹をヒョイと捕まえて部屋の外へ放り出した

あとの一匹がその後を追うように飛んで出た

つまらない空白が残った
posted by vino at 08:53| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月12日

コーヒーの木その2

 
コーヒーの木その2.JPG

 発芽を確認してから間もなく4週になる。
 しばらく双葉で留まっていたので心配していたけれど、一昨日あたりから、二番吹きの幼芽が顔を出した。順調に成長しているようで、ホッとしているところ。
 その後、発芽の気配は見られないから、結局、11粒中4粒の発芽で終りそうだ。
 今の季節に、こんなに瑞々しい緑の葉を観賞できるのは望外の喜び、などと一人合点して悦に入っている。
posted by vino at 09:49| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月11日

交差する時間 - 夕焼け

雲が産まれねば 
雨は降らぬ

雨が降らねば 
雨雲は霽れぬ

雨雲が霽れねば 
夕焼けは見えぬ

夕焼けが見えぬのは 困る
見えた「今夕の夕焼け」は 
いつも一番美しい
posted by vino at 18:01| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

能と狂言


と狂言IMG.jpg

 6日(土)日立シビックセンター音楽ホールへ、「能と狂言」を観に行く。


花筐(はながたみ):筐之伝
  子方帝  平山克之
  ツレ侍女 鵜沢 光
  前シテ(照日ノ前)
  後シテ (〃)鵜沢 久
  
  ワキ官人 工藤和哉
  他
狂言
棒縛(ぼうしばり)
  シテ太郎冠者 野村万蔵
  アド主人   吉住 講
  小アド
    次郎冠者 野村扇丞   

鵜飼(鵜飼):真如ノ月
  前シテ猟師
  後シテ閻魔大王 岡 久広
  ワキ旅僧    高井松男
  ワキツレ従者  則久英志
  他 

囃子方
大鼓 柿原 崇志
小鼓 鵜沢陽太郎 
(太鼓)三島 卓(「鵜飼」)
笛  藤田 次郎 

地謡
   浅見 真州
   観世銕之丞 他 

 音楽ホールの舞台上に7寸の能舞台を設えたため、前列2列目の座席では、見上げる角度になってしまった。ただ、舞台框で隠れてしまうかと心配した舞い手の足下はよく見ることが出来たのは幸い。
 また、目付け柱とシテ柱が重なる位置であったため、橋掛かりから登場してきたワキ、シテの名ノリ、一セイでの立ち姿が見難くかったのが残念。
 シビックセンターの舞台は、オープンステージのため、元々の天井が高い。従って、橋掛かりでの声が、鏡板の前の囃子に紛れて殆んど聞き取れなかったのも残念。
 謡曲の内容、演能の出来映えについては、任が重過ぎますので省きます。
 ただ、「鵜飼」の終演近く、[早笛]での、シテと地謡、囃子方との遣り取りでは、鳥肌が立ちました。
 大鼓の柿原おじさん、枯れたいい味でした。
 何時ものことながら、地謡の中堅・若手連中の精進振りには、頭が下がります。
 あー、能楽堂へ行きたくなっちゃったなぁ・・・。  
posted by vino at 09:25| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

ブルースター空へ

 
DSC04089.JPG 
 ブルースターの実の莢が弾けて、綿毛の付いた種が飛び出した。
 久し振りの日差しに、綿毛が輝いている。
 カメラに収めようと機を窺っていると、吹いてきた風に乗って、アッと言う間に、みんな飛んで行ってしまった。
 秋の澄んだ青空に、舞いながら、行ってしまった。
posted by vino at 13:33| Comment(2) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

交差する時間 - ブランコ

怒っている時は、ブランコも機嫌が悪くなる。楽しい時は、ブランコも機嫌が良くなる。ブランコの行って帰って来る小さな時間にも、気持ちが揺れる。
急に泣きたい気持ちに襲われる。そんな、宙ぶらりんな気持ちを振り払うために、ブランコは漕ぎ続けられる。思いが沈むと、ブランコが止まる。止まると、浮かんでくる思いがある。

心の中で、「オーイ、誰か背中を押してくれないかァ」と叫びながら、また、漕ぎ始める。
足が天を向くまで高く、ブランコを漕いでいたい。 影法師と鬼ごっこをして、ブランコに乗っていたい。
揺れるための分銅は、ズドーンと胸に溜まっている。
行って帰って来る
行って帰って来る

誰だァ、そんなに影法師を引っ張るのは・・・。
posted by vino at 17:06| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする