2009年01月17日

友の会発表会

 常陸太田図書館友の会の定期発表会、「大人のためのおはなし会」を開きます。
 早いもので、今年は第3回目です。
 以下、ご案内いたしますので、皆さま、是非お出掛け下さい。
 
 日時:1月31日(土)a.m.10:30〜12:00
 場所:常陸太田市立図書館2階、集会室
 
 《朗読作品》
・こじきのくれた手ぬぐい(松谷みよ子作)
・ウェスト領土の滅亡(会員自作)
・メトロノーム(会員自作)
・さぶ〜1の1(山本周五郎作)
(休憩)
・華蔵院の猫(那珂湊の民話)
・悲しみのつまった紙風船(会員自作)
・日本一短い「母」への手紙から(福井県丸岡町編)
・ドリトル先生アフリカ行き〜動物語
 (ヒュー・ロフティング作、井伏鱒二訳)
 
 ゲスト朗読は、われらが勉強会の講師である、
 ないとうきみこ さん(元茨城放送アナウンサー)
 「都々一坊扇歌の生涯」(高橋武子作)
 そして、市内の民謡会会長夫妻が都々逸の「謡」、三味線の友情出演をしていただくことになっております。

 当方は、自作の、「メトロノーム」(断想)を、メトロノームのS.E.とB.G.M.を使って朗読します。
 
 お待ちしています。
 
posted by vino at 19:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

あべかわもち論議

 昨日は、図書館友の会の例会日。今年初めての例会日とあって、ほぼ全員出席は嬉しかった。受験を控えた子供のいるお母さんが二人、欠席されたのは止むを得ない。
 年初なので、次のような挨拶をさせてもらった。

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posted by vino at 11:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月13日

一輪のバラ


IMG.jpg  

 例によって、乱読、併読のこと。
『きみのためのバラ』(池澤夏樹・新潮社)

 書店で手にしたときは、どこかで見た装幀だと思った。以前読んだ本だった?思い出せない。
 8話の短編の、本のタイトルになっている「きみのためのバラ」を拾い読みして思い出した。
 異国の駅のホームで出会った笑顔の美しい少女に、込み合う列車内を移動して、一輪の黄色いバラを届ける話。
「Una rosa para ti きみのためのバラ」

「都市生活」の、レストランでの中年男女の会話も、可笑しくて哀しい。
「レギャンの花嫁」の茜さんを見守りたい。
「連夜」の齋藤君はどうしているのだろう?女医のノリコ先生の手紙をもう一度読んでみたい。
「レシタション」で紹介されたンクンレに、耳を澄ませてみたい。
「ヘルシンキ」の中年男同士の哀歓の滲む会話を聞くのもいい。
「人生の広場」に、そっと足を踏み入れるのも。
「20マイル四方で唯一のコーヒー豆」に出てくる、青いトックリセーターの男の無口な風貌と後姿をみて、静寂に吸い込まれてゆく、モーターボートのエンジンの音を聞きたい。
 そして、黄色い一輪のバラを見て、半年ほど前に図書館から借りて読んだ本だったことを思い出した。また、図書館に行けば読めるのだけれど、何故か手元に置きたくなって、買う。

 ある日、ある時、ある場所で出会い、そして別れ、お互いに二度と会うことのない登場人物たちだけれど、本を開けば、そこに居る。
 遠い存在だけれど・・・。

 併読の、『悪党芭蕉』(嵐山光三郎・新潮社)については、後日。
posted by vino at 11:42| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

引用のマナー

 アラフォーの旗手を自認する酒井順子に、『黒いマナー』という本がある。彼女は、自称エッセイストだから、この本も紛れもなくエッセイ集なのだけれど、色々な場面、場所でのマナーを拾い上げ論じているので、いうところのハウトゥーものとも読める、怖ろしい本、ですぞ。
 例によって、当方は書評を書く任にはないので、短い感想に止める、というか、ほんの一部を引用させていただく。

 井上ひさしさんが、
「エッセイとはすなわち、自慢話である」
 といったことを書いていらしたのを、以前読んだことがありますが、私はその文を一読した瞬間、
「ああっ!」
 と叫んで赤面したのでした。

 当方は、この引用した「文を一読した瞬間」、「ああっ!」、うわあっ!と声を上げて、汗が一度に吹き出る思いをした、いや実際に冷や汗が吹き出てきて、目がくらんだのでした。
 当方は、井上ひさしの「エッセイとは・・・」を読んでいないし、その出典も分らない。
 ただ、この一行で、はかなくもノックアウト・パンチを食らって以来、心の整理がついていない、フラフラ状態が続いている。
 書いたことも---書いてしまえば、その時の心持はともかく、「堂々と」書いたことになる---、秘匿して書かなかったことも、そうか、みんな自慢話か。
 嬉しければ、楽しければ、その思いを、人は少なからず他人に聞いてもらいたい、と思う。
 悲しければ、苦しければ、その胸のうちを、人は大いに他人に聞いてもらいたい、と考える。
 
 ムンクの「叫び」ではないけれど、「呟き」といっては叫び、「こんなことが・・・」といっては叫び、実はこうした引用にしてからが、「オレはこんな本を読んだ」と叫んでいるようなものだ。
 死の悲しみを語ってさえ、自慢話とはいわないけれど、それに耐えて、必死に堪えている私を演じてしまっている。演じた以上、「見せる」。

 つまり、あくまで死から逃げ切ろうとしながら、死に近づいていく以外に手はないのだ。悲劇の主人公はつねにそうしている。(『人間・この劇的なるもの』福田恆存・新潮文庫)

 かくして、酒井順子は、当方にとって掛け替えのない、「悪女」でいる。
posted by vino at 11:35| 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

交差する時間 - 蜆

やっぱり、俺を食うんか?
食う
どうしても、俺を食うんか?
食う
そんなに、俺は旨いんか?
旨い
俺は泥食いだぞ、何故だ、何故俺を食う?
滋養がある
ジヨウ?
滋味がある
ジミ?
酒飲みの薬になる

俺は、俺の食われ方を知らん
食われる前に死んでいる
可哀想とは思わんか?

思わん、思わんが感謝はしている

ひとの命を奪って感謝はあるまい

そんなもんだ、生きるとはそんなもんだ
君たちの潔さには何時も感服させられている
ついぞ泣き言を聞かない
そう在りたい、と思う

俺だって泣くさ、シミジミと泣くさ
お前たちには聞こえんだけだ
やっぱり、俺を食うんか?

うん、シミジミと味わって、食う
posted by vino at 16:29| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月07日

交差する時間 - 街で

詩集を手に、僕は切符を失くした時の気分のまま、街を歩いた
「当てのない切符は、失くすために買ったようなもの」だけれど、そのために迷いが定まった

前を行く、脚の綺麗な女性の脚は、僕の詩集の中にも歩いている
コートから出て長く伸びた脚は、ヒールの高いロングブーツを突き抜けて舗石を叩きながら歩いて行く
僕は、手にした詩集の一言一句を憶えている
だから、その一節なりとも、前を行く女性に詠んで聞かせたくなって、足早に追い抜く

通りかかったビルの広告看板を見る振りで右手に振り向く
「・・・」
その時、女性は何を眼にしたのか向うを向いてしまい、僕の「・・・」は、鍵括弧のまま歩道に落ちた
突然、その女性の顔がビルのショウウィンドウに張り付いてこちらを見ているのが映る
僕はその女性の視線の余りの強さにドギマギしてしまい、目線を外せないままガラスの中で女性と見合う
僕と女性は見合ったまま併行して歩く
ショウウィンドウが壁になったところで立ち止まった女性が、僕を見てニッと笑った
笑った歯にくっ付いて、むき出しの恥部のように見えたのは、僕がさっき失くした、ピンク色の切符だ

女性は、その切符で何処へ行くつもりなのだろうか

僕が女性に見たのは、後姿の綺麗に伸びた脚とガラスの中の視線と、歯にくっ付いた切符に過ぎない
顔のない女性は、「・・・」と呟くと、手を振り、また後姿になって街を行く
手を振って応えた僕は、手の中に詩集のないことに気付いた
女性の呟きの「・・・」は、その詩集の一節だったはず

僕は、詩集を手にしていた時の気鬱から解放されないまま、切符を買うために、駅の構内に向かった
posted by vino at 09:42| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月03日

あけましておめでとうございます

 行くは吉 来るは大吉 初詣

 皆さま共々、良い一年でありますように。
posted by vino at 17:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする