2009年11月28日

交差する時間 - 小づくし

小股の切れ上がった女が
小首を傾げ
小腰を屈め、あれ
小唄を唄いながら
小足に歩いて行く

小尻咎めの最中の侍が
小鼻をうごめかして見送った
小面憎いやなぁ
小袖も振らずに行くとは

小粋に六方を踏んで
小癪に障るこったぁ

小雨の中、傘もささずに、さて
小腹の空いたことよ
小金もあるこったぁ
小体な店の小揚がりで、ちょいと
小当りしたは
小魚の煮物
小倅、持ってきやがれぇ、酒だ酒だ

小舅は鬼千匹
こちとら婿入りだぁな
小憎らしいやね
子沢山が何よりたぁ
小売りの啖呵

小指の思い出が、疼く疼く
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2009年11月27日

ニシキギ

 
ニシキギのタ.JPG 仙丈庵西側のウッドデッキの下にあるニシキギが紅葉している。
 和名では錦木と書かれるくらいだから、紅く色付く木の代表格と言える。
 紅葉した葉叢の中には、朱色の実がチラホラ。枝に、コルク質の翼状の樹皮が付く姿が、床屋さんで使われるカミソリに似ているところからか、カミソリの木とも呼んでいたように覚えている。
 緑葉のときにはうっとうしい程に葉を繁らせるニシキギだけれど、この季節、殊に朝日を透かしてみる紅葉は他を圧して辺りまで染め上げるように美しい。
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2009年11月26日

おじさんは茅刈りに


やさと茅葺屋根保存会.jpg「やさと茅葺屋根保存会」から、茅刈りボランティア募集の案内をいただいた。その名も、「つくば山麓茅刈り隊」。
 保存会は、石岡市周辺に100棟近く残る茅葺民家と、民家を支える生活文化を後世に引き継ぐことを目的として幅広い活動をされている。
 先年は、代表的な茅葺民家の写真集も発行されるなど顕彰、啓もう活動にも尽力されており、今回の茅刈りもその一環で、案内状には、< かつて近隣で助け合った「結」を現代に再現するものです >とあった。
 場所は、研究学園都市つくば市内にある、「高エネルギー加速器研究機構」敷地内。確か、08年にノーベル物理学賞を受賞された小林誠さんのホームグランドだったはず。時代の最先端を行く研究所と古民家のための茅刈り場のミスマッチ?も面白い。
 日程と連絡先を記しますので、興味をお持ちの方は是非目を通してみてください。

日程:12月5、6、7、11、12、13日
問い合わせ:石岡市八郷総合支所内・商工観光課
      0299-43-1111 担当:新田さん
 
 私は、5日(土)に参加予定です。
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2009年11月19日

ナーニおばさんに、キッス

 市立図書館の児童書コーナーに、『モモ』が二冊並んでいる。一冊は比較的新し目なのだが、もう一冊は大分くたびれている。でも、図書のお医者さんであるボランティアの手によって背表紙も整い、立派に現役で頑張っている。
 図書館を訪れるたびに、この二冊の『モモ』を開いて、糸しおりの位置を確かめるのが密かな楽しみの一つになって久しい。
 時々は、どちらかが借り出されていて一冊の時もあるけれど、児童書にしてはページ数が多いせいかなかなか読み手がつかずに二冊揃っていることのほうが多い。
 前回あった糸しおりの位置が動いていれば誰かが読んだか手にした証拠で、うれしくなって、その糸しおりに開かれた見開きの2ページを必ず読みなおすことにしている。
 通読した印象が鮮明だったからだろうか、何回読んでも何処から読んでも、モモの活躍に胸が躍る。
『モモ』の作者である、ミヒャエル・エンデに、“ジム・ボタンの冒険シリーズ”があるのをつい最近知って読み始めたところ、一大発見(?)をして、大いに気を良くしている。
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posted by vino at 10:53| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月14日

常陸秋そば

 山々の紅葉が進むと、いよいよ秋そばの季節。恒例の「常陸秋そばフェスティバル」が行われている、会場の「常陸太田市交流センターふじ」へ行く。
 新そば食べ歩きコーナーには、地元の「そば工房・金砂庵」を始め、十八割そばが売り物の「日本そば打ち名人会」など12店舗が出そろった。
 今年は、「会津磐梯そば打ち愛好会」の二八のもりそばと「栃木のうまい蕎麦を食べる会」の十割もりそばを食べ比べた。「栃木〜」のそばは、地元金砂郷地区の地粉を使った十割そばだけあって、圧倒的に美味しく頂いた。
 
肥後の守.JPG 腹ごなしに、物産店のコーナーを冷やかしていると、白地に墨痕鮮やかな「毘」の字の幟が目に付いた。遠路はるばる新潟県燕市から出店している刃物で有名な(株)セキカワの出店。ありましたありました、機会があれば是非にと思っていた、和式ナイフ「肥後の守」。青紙割込み鍛造のホンマもので、真鍮の鞘(ハンドル)も懐かしい。
 食べ歩きコーナーに戻って、「小野小町の里」(土浦下坂田そば愛好会)のもりそば。この店は、霞ヶ浦で採れる川えびのかき揚げが売り物。が、当方は、先ほどの「肥後の守」が気になって仕様がない。そばは味わう間もなく平らげて、使い終わった割りばしで切れ味を確かめる。切れる切れる、すばらしい切れ味に大満足。調子に乗って鉛筆を研ぐように先をとがらせて楊枝にしたら、隣に座っていたおばさんが目を丸くしていた。

(追記:11/16)「青紙割込み」などと、当たり前の顔をして書きましたが、実は、同時にセキカワさんにその何たるかを問い合わせていたのでした。今日、フェスティバルから戻られたという関川さんからメールでご返事をいただいた。
「割込みとは、地金と地金の間に鋼(はがね)を割り込んで鍛造している、俗に言う両刃のこと」また「青紙とは、日立金属安来鋼の最高級グレードの鋼材の一つ」と教えていただいた。関川さん、ありがとうございました。
買い残したもの(彫刻刀セットやナイフ)もありますので、来年もぜひ当地へおいでください。ご繁栄を祈ります。
posted by vino at 15:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

超可愛い!!

 
お猿さん.jpg 観察しているうちに、童心に帰ってニコニコしてしまう。
「筆をすすめてください」と講師氏。
「はい、ちぇんちぇい、わかりまちた」
教室仲間の H さんが持ってきた、お猿さんの縫いぐるみを拝借して、早描き。
 顔を描くと、描き手に似てくるって、本当ですね(?)
「大学生になった孫娘が、自分の部屋が手狭になったと言っては、来るたびに置いていく。処分するわけにもいかず、こちらの家も、お人形さんだらけ」とH さん。決して迷惑そうではなく、ニコニコしてなんだかとても幸せそうに話していた。
 おちゃるちゃんの右手に持ったチュッパ(おしゃぶり)、分かりますか?ふわふわ、もこもこした質感が難しく、次回に再挑戦のつもりでいます。
posted by vino at 07:58| Comment(0) | 絵空事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

可愛い!!

 
フランス人形.jpg 今回から、画題はお人形さんを描くことになって、絵画教室では定番のフランス人形の早描き。見れば見るほど引き込まれそうに愛らしい・・・けれど、全身はとてもとても描けそうにないので、省略にかこつけて、上半身だけ。ごめんね、と謝りながら、何とか時間内に仕上げた一枚。
願わくばサムネイルのままでご覧下さい。
posted by vino at 19:36| Comment(2) | 絵空事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

賢治の世界

「私は、来年三十歳になります」と言って、林洋子さんはニッコリほほ笑まれた。会場から大きな拍手が起こった。
 
 紆余曲折はあっても、ひたすら宮澤賢治の作品を語り続けてこの道三十年。この間、国内はもとより海外での公演も数多くこなし、元気いっぱいに一人出前語りを続けていられる。三十歳とは、林さんが立ち上げられた「クラムボンの会」が、来年で結成三十周年を迎えることで、林さんご自身は八十歳になられるという。

 1日、柴又帝釈天へ。
 11月に入って最初の日曜日、七五三の晴れ着姿の親子連れや参拝の善男善女で、境内は人、人、人、大変な混雑だった。門前の商店街も、人の波で向こうが見通せない。
 寅さんの姿は、人ごみに紛れて見えなかった(?)けれど、この人出には驚いているに違いない。
 会場の、柴又帝釈天・鳳翔会館は、山門をくぐってすぐにある淨行菩薩様を左に見て通り過ぎた左奥に建っている。ここまで来ると、本殿前の混雑が嘘のようにひっそりとした佇まい。
 通路の突き当りの小階段を降りたところにある通用口に、暗幕が半開きになっていたので覗いてみると、スタッフが忙しげに舞台、客席の設営、点検をしている。ふと見ると、林さんが近くに立っておられて指示をされていた。頃合いを見計らって声を掛けさせてもらうと、丁寧に礼を返されてドギマギしてしまう。お若い!お顔の艶もよく、背筋もピンとしていらっしゃる。
「では後ほど」

 
林洋子さんの椅子.jpg 今日の演目は、薩摩琵琶の弾き語りで「なめとこ山の熊」、林さんが曲をつけられた、賢治の文語詩「五輪峠」、「祭日(二)」、「母」そして「巨豚」。

「なめとこ山の熊」は、小十郎という貧しい老猟師のお話。
 熊捕り名人の小十郎が、何故熊に殺されなければならないのか。
・・・雪は青白く明るく水は燐光をあげた。すばるや参の星が緑や橙にちらちらして呼吸をするやうに見えた。・・・

 
薩摩琵琶と林さん.jpg 林さんの語りは、優しく小十郎に乗り移って大団円を描く。薩摩琵琶の音が、死んで凍えてしまった小十郎の顔をほほ笑ませる。小十郎の周りには、黒い大きなものがたくさん環になって・・・ぢっと雪にひれふしたままいつまでもいつまでも動かなかった。

 林さんはいくつかの公演メニューをお持ちで、話によって使用する楽器、構成を変えられる。公演パンフレットから抜き書きさせていただく。

・Aメニュー:アイリッシュ・ハープと語り「やまなし」、「よだかの星」
・Bメニュー:シタール弾き語り「雁の童子」
・Cメニュー:笛、お囃子、ウィンド・チャイム「いちょうの実」、「雪わたり」
・Dメニュー:薩摩琵琶、明珍火箸「なめとこ山の熊」、「文語詩朗唱」
・Eメニュー:薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」、「文語詩朗唱」(今回はこのメニュー)
 A、B、C、Dメニューには、黒子役、A、Cメニューにはそれぞれの楽器の奏者がつく。

 来年は三十周年を記念して、都内各地でこれらのメニューを含めて七回の公演を予定されているそうです。
 林さん、お元気で。また伺います。

※ 写真は、林さんが語られるときに座る、椅子。開演前にお断りして撮らせていただいたもの。また、琵琶を弾く様子は、公演パンフレットから転載させていただきました。(11月12日、補筆)
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2009年11月08日

庵号を彫る- 2

 
仙丈庵扁額3.JPG ゆっくり仕上げるつもりが、気が急いてどんどん進んで、鑿彫りは完了。地の部分は、彫刻刀の丸刃でスプーンカット状に仕上げた。松板は柔らかいので、いくらでも彫れてしまう。
 青い空に白い雲のイメージで塗り分け、などと考えていたけれど、出来上がったイメージとそぐわないように思えて、今のところ決めかねている。
 とりあえずは、松煙のタンポンたたきで濃淡をつけるだけにして、地の部分はほとんど濡れ色程度になりそう。
 
 温燗を傾けながら、あれこれ考えようっと。
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2009年11月07日

クヌギの贈りもの

 
DSC05424.JPG 2月に、知人の T 君が届けてくれた、クヌギの株を割る。
 
 届いた時にはびっくりした。直径が60p近くもある大きな株で、にっちもさっちも動かない。T 君の軽トラックから降ろしたまま陽晒しにしておいた。その後、いい干割れが入って、頃合いはよし、と手に唾をして割り始める。
 最近は薪ストーブが人気で、電動油圧の薪割り機なども登場しているらしいが、こんな面白いものを機械任せにしてはもったいない。持たぬ者の負け惜しみに聞こえるかもしれないけれど、日頃の運動不足やらストレスやらの解消に、薪割りは格好の仕事だ、と思う。
 ただし、これほどの太さになると、さすがに斧では受け付けてくれないので、今回は、刃幅1寸の平たがねとハンドハンマーを使うことにする。
 まず、芯から放射状に入った干割れにそってたがねを当て、ハンマーでたたく。たがねが10pほど入ったか入らないかで、スパッと心地よい音がしてきれいに割れて行く。クヌギは堅木でありながら実に肌離れがよく、割っていて気持ちの良い木なのだ。ほのかに甘い木の香が漂う。クヌギは燃やしてもいい匂いのする木で、火持ちもいいし薪としては一番好きな木でもある。
 次いで、最後まで割り通さずに年輪にそってたがねを当てて割る。あっという間に、7、8p角の薪が一株から50本ほど出来上がる。
 あと2株、同じ位のものが残っているけれど、一気に片付けてしまっては惜しい気がして、今日はここまで。(いえ、本当を言えば、五十肩がまた疼き始めましたので、この辺で)
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2009年11月03日

庵号を彫る

 
仙丈庵扁額.JPG 勝手に名付けた遊び部屋に飾ろうと、扁額を彫り始めた。板は、先年の偕楽園表門修繕工事の際に出た、廃材処分の古材の赤松板を貰いうけ、その時一緒に仕事をした、今は亡き市村敏夫棟梁に仕上げてもらって置いたものだ。大きさは、メートル法では棟梁に叱られそうだから尺貫法で言うと、長さ2尺3寸、天地9寸、厚み1寸1分。
 鑿は、棟梁が使い込んだものの柄を挿げ替えて、「鑿で怪我をする時は傷が深いから気を付けて使えよ」と渡してくれた。今となっては形見分けになってしまった。
 松板は堅木と違って逆目がたちやすく、平鑿だけでは仕上げは無理と教えられていたので、粗彫りが終わったら彫刻刀の何本かを調達しなければならない。
 書体は、何体にしても毛筆様では彫り切れないので、WORDの創英角ポップス体にした。
 焦らずに楽しみながら、気長に彫って行く積りでいる。塗装仕上げは南アルプスの名峰、仙丈ケ岳にちなんだ名にふさわしく、白い雲と青い空をイメージしてなどなど、夢が膨らむ。
posted by vino at 15:28| Comment(2) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする