2010年03月29日

交差する時間 - 告知

かんぽの係員が勧誘に来て
申込書を広げた

告知欄、て何?

ありのまま、ご自分が今ある、ありのままに

時々、不整脈があります
でも、何度心電図検査をしても
許容範囲、年齢相応、というご託宣です
今、精神安定剤を服んでいます
極々弱いものです
習慣性、依存性もありません

これ、書きます?

はい、ありのまま、ご自分が今ある、ありのままに

後日、かんぽの本部から
審査の結果、不適、との通知が届いた

保険も入れず、ローンも組めず
社会的ヴァガボンドとはなってしまった
 
これも、わたくしの人生における
ひとつの厳然たる仕切りです

今日、ユニクロへ行って
赤と黒と紫の格子柄のパンツを一枚ずつ
三枚買った

明日は、胃カメラ検査の日です

そうやって、囚われ人になるのかな
posted by vino at 17:39| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

交差する時間 - 野鳥

野原に群れ集う野鳥たちよ
その啄むものの一々は
胃の腑の糧とのみならず
君たちの一々の自覚であるはず

食い飽いた君たちは
己には見えない翼で空駆ける

空にある何ものも眼には入らず
空にある何ものをも見据え尽くして
天空の敵を見過ごす

君たちの視線の在り様は
闘牛士のムレータの如く翻り
見据えては見過ごし
捕えては解き放ち
息荒きものを在るところに在らしめる

君たちの安逸は
常の如
嘴の形をしている
posted by vino at 14:02| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

気になる!

「神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で、10日に根元から折れた大イチョウの再生作戦が進行中だ。樹齢1000年以上とも言われ、幹回り6・8メートルの県の天然記念物でもあるご神木。巨木や老木をどう復活させるのか。成功の可能性はいかに。」(読売新聞3月17日朝刊。以下引用)
 作戦その1
 倒れた幹を根元から4bの部分で切断し、移植して根付かせる試み。「根元の周りに細い根が残っているため、(根付きは)90%見込める。」(東京農業大の浜野教授談)
 作戦その2
「ひこばえ」と呼ばれる残った根から出る新芽を育てるもの。
 作戦その3
 枝を採取し、400本の挿し木を作って、大イチョウの遺伝子を受け継ごうというもの。
 それぞれ、関係者が英知を絞って大イチョウの再生に取り組み始めたという。
 ところで、記事には、「根元から4bの部分で切断」とあるので、その切り口を見れば、この大イチョウの本当の樹齢が分かっているはずなのに、「樹齢1000年以上とも言われ」とあるのは残念、せっかくの特集記事なのに触れていない。で、読売新聞社に問い合わせたところ、「ご意見は、担当部署に伝えておきます」とのこと。気になる!

 東芝が、白熱電球の生産ラインを止めた、という。100年を超える歴史が、またひとつ、幕を下ろしたわけで、僕らの世代にとっては何とも寂しいニュースだ。あの日の、あの夜の、あの時の白熱球の灯りが、思い出とともに消えて行く。で、今後は、LED球にするのだそうだ。消費電力、寿命とも、比較にならないくらい優れものだというから、文句は言えない。しかし、気になることがある。いや、むしろ「気になる!」
 最近の自動車のヘッドライトにしろテールランプにしろ、眩しすぎやしないだろうか?ギンギンギラギラ、輝度の高い灯りが目を射る。ヘッドライトは行き交う車だから、瞬く間に過ぎて行くのでまだ我慢できるとして、前を行く車のブレーキランプには、参ってしまう。特に、国産のT社、N社、M社製の最新型の車がひどい。H社は、まぁ少しは我慢できる程度。
 各社とも、デザインにかまけて、まだまだ、LED光のなんたるかを勉強していないように思う。
 
 気になる!
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2010年03月16日

花の香り

 この時季、園芸店の鉢植えコーナーはお花畑になっている。水遣りや病葉摘みなど世話をしている店員さんの顔も輝いて見える。
 最近になって、鉢物の花を買う数が増えてきた。 
 過日、そのお花畑の中を通りかかると、微かに甘い、澄んだ香りが漂ってきた。「あっ、この香り!」と足を止めて、あの花この花と鼻を寄せて香りの元を探したけれど、特定できない。店員さんを呼んで、一緒に「聞いて」もらったけれど、駄目だった。
 花の中には、何かに反応して香りを放出するものでもあるのだろうか。お互い、見染め合った仲同志、愛を表現するのに微香を出し合って瞬時にブレンドされた香りが漂い出すことがあるのかもしれない。そして、風に流されて消えて行く・・・。
 
ボロニア・ピナータ.JPG ハッキリしないけれど、香りの中心にあったのが、“ボロニア・ピナータ”。オーストラリア産のミカン科、とあるだけで、残念ながら香りには触れられていない。
 






エレモフィラ・ニベア.JPG その隣に、銀灰緑色のふわふわした葉と青紫の花が愛らしい、“エレモフィラ・ニベア”。6月一杯は花が楽しめる、とあったので、香りはあきらめて、一鉢ずつ。
 鉢物が増えてベランダが狭くなって、朝晩の家人の鉢の出し入れも忙しくなってきたけれど、厭わずに、一鉢ずつ声をかけながら面倒を見ている。大病から丸三年、まだ嗅覚は戻らない。
posted by vino at 10:59| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月15日

『金子彰子詩集 二月十四日』


金子彰子詩集.jpg (金子彰子・龜鳴屋刊)

新しく出た詩集が届いた
幾頁もある詩集のまん真ん中に
糸栞を入れたのは誰だろうか
釣針の形をしていて
詩集を開いたら、しーっ、と制されて


次いで
「金子彰子の呟き」が聞こえる

その呟きを明解に読み解いた先達がいる
「説明を排し、簡潔だけれど迂回路を好むので、
そうたやすくは読み手の思い通りにはならない。」

だから、伸ばした腕の長さだけ
距離を取って詩集を読む

※「 」内は、詩集に寄せられた、井坂洋子さんの寄稿文から引用しました。
posted by vino at 16:58| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月11日

春の目覚め

 
DSC05752.JPG 雪が降ったり、強風が吹き荒れたり、半袖になったり、厚着をしたりと、今年の春はまことに目まぐるしい。
 そんな時、季節違わずに芽吹いて春の挨拶をしてくれる庭木や下草に、心がなごむ。
 去年の夏、プランターに赤と黄色のパプリカを植えて、その間に行者ニンニクをふた株植えたけれど、パプリカを収穫するころには消えてなくなってしまっていた。土が合わなかったのかとあきらめていたその行者ニンニクが、ふた株とも新しい芽を出し、元気に伸び始めている。
 久しぶりの春の陽射しを浴びて、緑が美しい。ただ、この先どうやって育てて、どうやって料って頂くものか、分かっていない。
 じっと見ていると、呟きが聞こえる。
「慌てなくても大丈夫ですよ。ゆっくり学習して下さい。」
posted by vino at 10:00| Comment(2) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月05日

 
タケノコ.jpg 空の青さを見ずに我が食膳に上ることになった筍に、せめて青いホリゾントをプレゼントしようと描いたスケッチ。
posted by vino at 16:40| Comment(0) | 絵空事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

初旬に初筍

 
DSC05739.JPG 今年の初物が、四日市に嫁いだ娘から届いた。未だ地表に顔を出す前の土被りの筍なので、あくもなく、そのまま刺身でも食べられる。
 皮をむくと、甘く少し青臭い季節の香りがあふれる。
 今年も元気にいただきます。
posted by vino at 16:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月03日

りんごの皮

 先日、当地には珍しく、十センチを超える積雪があった朝、仙丈庵西側のウッド・デッキの手すり近くにある柿の木の枝で、ヒヨドリの番がしきりにさえずっていた。
「雪の日は食べ物が見つからなくて大変なのよ」と雌鳥。
「まるで、俺の責任だとばかりにピーピーと、カミさんに泣きつかれてねえ」と雄鳥君もキョロキョロ。
 
 昼食後に食べるりんごを一片、柿の木の枝に刺したら、間もなく件のヒヨドリがまた番で現れて、かわるがわるつつき始めた。りんごはみるみる小さくなって行く。
 残った一口大のりんごを雄鳥君が枝からもぎ取るように咥えると、連れだって何処かへ飛んで行ってしまった。
 飛び立つときに、雌鳥がひと声、ピーと鳴いたのは、「ごちそうさま」という挨拶だったのかしら。

「あれ、りんごも小さくなったね!?」
「お店で買うのはそんなに大きさは変わらないわよ。ただ、皮を厚くむいただけ」
 
 りんご好きの家人のお陰で、毎食後のようにりんごを食べる。そのりんごが、このところやけに小さくなったと思って訊ねた。
「だって、りんごって高いのよ。果肉は自分たちで食べて、鳥たちには皮を上げて頂戴。その分、果肉を残して皮を厚くむいて置いたし、芯のところだって蜜がたっぷり付いているもの」

 それから三日後、急ごしらえで柿の木の枝に餌箱を取り付けた。朝と昼、こちらの食事の後、りんごの皮を小さく刻んで入れて置く。鳥たちは何処で見ているのか、餌箱が空のときは寄り付きもしないのに、餌を入れるとすぐに番で飛んできて、一心に啄み始める。
 程なく、オナガの番がやってきて、ヒヨドリに場所譲りを催促する。
 ヒヨドリもオナガも、庭にあるコブシの花が大好きで、ほころびかけを待っていたかのように次から次と蕾を食い荒らしてしまう。
 今年は、餌箱でたっぷり餌付をして、コブシの花はお見限りにしてもらいたいのだけれど、上手く行くかどうか。
 その分、りんごの皮がますます厚くなるかもしれない。
posted by vino at 12:11| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月01日

交差する時間 - 過ぎ行くもの

今、意識していることとは何なのだろうか
「現在」が、どんどん消えて行く
新たに、次々と表出してくる歯車の歯のように

生きていることとは
その人の生涯を懸けてひと回転する
巨大な輪転機の廻りなのだろうか

いろいろなものを写し出し記録し
映し出し記憶し
ゴットンと回転して行く

いや、そんな悠長な出来事ではなく
生きていることとは
実は、猛烈な速度で過ぎて行く
ひとつの現象なのかもしれない
速過ぎて自覚しえないから
ひとは、自分の歩く速さを
ひとつの尺度と思い定めなければならない
のかもしれない
posted by vino at 18:46| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする