2011年03月17日

今日の一行の四十一

いかにしていかに知らせむともかくもいはばなべての言の葉ぞかし  定 家
posted by vino at 15:38| Comment(0) | 今日の一行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月06日

ふたつの詩の詩集

 例によって、乱読、併読のこと。


詩ふたつ.jpg ある日然る書店で、店員に詩集のコーナーを訊ねた。
「詩ですか、どんな詩ですか?」と返された。
 さて、どんな詩と言われても(困るなあ)と思いながら、店員の後について行くと、冠婚葬祭関連のコーナーの脇に、ちょこっとほんの数冊、詩集が肩身を狭くして寄りあっている。
 やっぱりなあ、何処でもこうなんだよなあ、と溜め息をついたとき、ひょいと目についたのが『長田 弘 詩ふたつ』。
 頁を繰って目にしたグスタフ・クリムトの絵を見て腰を抜かしてしまった。「黄金の時代」といわれ、金色を多用した肖像画の作者とばかり憶えていたから、詩集に編まれた絵の数々に息を飲んでしまった。「ユディナ」、「アデ―レ・ブロッホ=バウアーの肖像」などを、いつだったか画集で見たことがあるくらいだった。
 あー、風景画も描くんだ、それにしても凄い、凄い。「ブナの森」、「白樺の森」、「樅の森」そして花々の咲き乱れる農園の図。そこを、詩人が逍遥しながら呟く。
 収録された詩は、「花を持って、会いに行く」そして「人生は森のなかの一日」のわずかに二篇。
 でも、これが豊かなのです、実に豊饒、ゆったりと歩を進めるのです。だから、一緒にゆっくりと辺りを鑑賞し、木々や花々や詩人の言葉と観照し歩くことが出来るのです。
posted by vino at 17:25| Comment(8) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

三寸ばかりなる人〜かぐや姫

 
竹取物語.jpg とうもろこし人形の母こと、とうもろこし人形作家の木村拓子さんから、人形展の案内をいただいた。
 今まで何回か作品展を拝見させていただいたけれど、一体でも複数の人形群でも、木村さんはご自分のものがたりを人形とともに語ってこられたように思う。人形の造化の見事さは、同時に、木村さんのものがたりの確かさ、懐の深さであり、その前に立てば、おのずと人形の数だけ会話が生まれ、感情の揺らぎがあった。
 さて今回は、「竹取物語」を、80体に近い人形群で読み解かれるという。
 古典に拠ることは、造形作家にとってはある意味とても勇気の要ることだったはずで、まさに木村さんの腕の見せ所、ものがたり作家の聞かせどころとなる。(もっとも、木村さんは肩肘張ったもの言いをされる方ではないし、何より、「人形を見て、感じて、楽しんでもらうのが一番」と常々おっしゃっていられるから、余計な勘ぐりはなしで、表現されたままをゆっくり楽しませていただくつもり。)
 知っているようで、朧にかすんでいる記憶の中のかぐや姫ではなく、「もしかして、『竹取物語』って・・・」という、木村さんの「竹取物語を」聞きに行く。

展示期間:3月4日(金)〜9日(水)
場  所:ひたちなか市笹野町
     ギャラリー「エスパース」
     029-276-3323

※ 作品展のパンフレットは、木村さんのホームページ、「木村拓子のとうもろこし人形」(右側サイドバーでリンク)でご覧ください。PDFで、すばらしいものがご覧になれます。
posted by vino at 19:24| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする