2011年08月31日

もの・がたり - テーブルベル

ベル.jpg イタリアン雑貨のtrentaさんで見つけた、テーブルベル。 先ごろ、イタリアの骨董市で買い付けをしたMさんが店のおじさんから聞いた話では、50〜60年代のものらしいという。しかし、当方にとっては、ヴィンテージものかどうかはあまり関心がない。古色付けで似せて作られたものでも、持って楽しければそれでいいという主義だからだ。でも、実際にイタリアの家庭で使われたものだったら、と空想が膨らまないわけではないけれど。
 真鍮製で、トップには猫が尻尾をピンと立てて頑張っている。Φ68、H135だから、いわゆる掌サイズ。 
 お話し会を始めるときに使う、何か格好なベルはないものかと探していたところだったので、早速手に入れた。単行本2、3冊分の値段だ。
 猫の尻尾をペンハンドに持ち、お腹のところに薬指をかけて手首で振る。澄んだチャーミングな音色が嬉しい。
 さあ、お話出て来い・・・。
posted by vino at 17:19| Comment(0) | もの・がたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

病高し

「お久しぶり、少し太った?」
「タバコも酒も止めたからね。」
「!?」
「いや、ドクターストップでね。胃の手術の時には、医者が首をかしげて、三ヶ月かな、と言われた。そんなに入院が必要ですかって訊いたら、言い難そうに、『いや、余命が・・・』だってさ。」
 久しぶりで小手間を頼んだ馴染みの大工さんが、他人事のように言う。術後二年半たって身体がむずむずしてきて、無性に仕事がしたくなってたところだったから、良かったよ、アハハハハ。
 退院祝いと古稀の祝いを併せてしてもらったと言った。今年で七十三、四になるのだろうけれど元気なものだ。
    
    ☆

「分水嶺ですね、良くも悪くも、症状が急変するかもしれません。」と、暗に心組を促された。
「重症急性膵炎です。難病認定になりますから、高額医療の手続きをされたらいかがですか。」
 脂汗をかいて顔色が悪く、ぐったりしている。熱中症かと、慌てて最寄の病院へ連れて行った。
 今年九十四歳になる母は、ここ何十年と内科の病気で病院にかかったことがない。風邪も引かずにいたって元気にしていたので、泡を食った。
 幸い分水嶺からの流れが良いほうに傾いたようで、入院一ヶ月足らずで退院の目途がついた。

    ☆

「この間○○病院へ行ったら、△△君に会ったよ。胃を切ったらしいよ。」
「□□君、脳梗塞で倒れたってさ。奥さんも何年か前に、何かで倒れたはずだから大変だろうな。」

    ☆

 このところ、知り合いに会うと近況報告は、当人や友人の病気の話ばかり。
 分水嶺とは、流れ出したら戻れない・・・などと想いが巡る。
posted by vino at 11:14| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月07日

交差する時間 - 眠り

愛はそうし得たとしても
眠りは共有し得ない
弱い光の中
愛の隣の眠りの縁で
人は却って孤独を思い知らされる
安らかに眠る人の傍らで
途方もない欠落を思い知る
posted by vino at 16:35| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする