2012年02月27日

好文亭他復旧工事その6

PA060681.JPG  PA070749.JPG  PA060685.JPG  PA060683.JPG
 
 竹割り器は、このように使います。
 Yさんは、アラサーティーの女性です。左官職は憧れの職業だそうで、土でも道具類でも、一輪車でも、男性に負けずに軽がると運び、脚立の上にも乗って仕事をします。経験は5年ほど、筋がいいのでしょうか、もう仕上げコテも自在に扱っています。勤めている左官屋さんが、文化財級の仕事も手がけていられるので、いろいろ経験できて、毎日が楽しく充実していると、笑顔で話していました。
 さて、割られた竹は、一本一本丁寧に節を払い仕上げられます。幅は21〜24センチ、尺貫法でいう7分から8分ほどです。
 これを、縦横に組んでゆきます。この作業を、「小舞を掻く」といいます。まず、尺間(約30センチ間隔)に組むのが間渡竹(まわたしだけ)といい、上部は桁に、左右は柱に小穴を突いて差し込みます。下方の土台などには拘束しません。それは、土の重さで壁が下がったときに、はらまないようにするためです。いってみれば、これが竹小舞(たけこまい)の親骨です。
 地味な仕事が続きますが、今回はこれにて。
posted by vino at 16:24| Comment(4) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

冬ばらの・・・

P2210886.JPG 潦(にわたずみ)などと洒落るほどの庭ではないけれど、このところ雨が降るたびに小庭にできる水溜りが気になる。
 先日、市役所に計ってもらった、雨樋が集まる雨水枡の放射線量が予想以上に高かった。
「小さいお子さんはいらっしゃるんですか?」
 通常は、地上1メートル高のところで空中線量を計るらしいのだけれど、あちらこちらで雨落ち箇所の線量の高さがニュースになっているからと、無理を言って測定器を地面近くに置いて計ってもらったとたん、係員に訊かれた。
 このうえは、溜り水をつくらないようにと浅く溝を掘った庭先に、ロウバイが満開に咲いている。青空をバックに見る薄黄色な半透明の花びらが美しい。甘くかすかに芳香が漂っている。隣には、家人お気に入りのバラの蕾が寒さに花弁を閉じたままドライフラワー状になっている。

 冬薔薇の咲くほかはなく咲きにけり 日野草城

P2210910.JPG 「ふゆばら」、「ふゆさうび」は冬の季語。< 四季咲きバラなどで、冬に入ってからも名残りの花を開くさまをいう。>(『日本大歳時記』)とあるから、咲いてこその物言いなのだろうけれど、咲かずに冬をやり過ごしてしまった花を賞でることばはないものかと尋ねたら、

 冬ばらの蕾の日数重ねをり 星野立子

とあった。
posted by vino at 15:54| Comment(2) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

好文亭他復旧工事その5

DSCF5077.JPG 復旧工事は2月6日の検査で終了しました。7日から、式典の後に一般に公開されており連日大変な賑わいのようです。好文亭は偕楽園のシンボル的な存在ですから、皆さんお待ちかねだったのでしょう。
 工事写真は、通常、「施工前」、「作業状況」、そして「完了」と、工事毎に大きく分けると三段階で必要箇所を撮影しますが、今回は、伝統的な工法の工事もありましたので、逐次、その過程を記録する必要もあって総数4000枚近くになってしまいました。それを2000枚ほどピックアップ・編集して、「工事写真帳」を作りました。正直、最終段階では、見るのがいやになるほど写真に埋もれた感じでしたけれど、なんとか納品して、今は放心状態です。
 そのなかから、追々ご紹介できればと思います、お付き合いください。
 前回、お見せした歯車のような冶具は、竹割り器です。太さ径7〜8センチの真竹を、6〜8等分して一気に割る優れものです。
 概ね20〜24ミリに割られた竹を壁の下地として編んでゆく作業が「小舞掻き」です。その模様は次回のこと、今回はこれにて・・・。
posted by vino at 17:15| Comment(0) | 修繕工事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

灰のこと

 先週の金曜日に市役所に持ち込んだ、薪ストーヴの灰の放射線測定結果の通知が電話であった。間に休日が二日あったことを思えば、役所仕事としては手早い処理に驚いたけれど、悪い予感が当たってしまった。
「結構、高い値が出ています」と係員。
「お書き取り願えますか?セシウム137が2833.83Bq、セシウム134が2071.48Bqですから、あわせて、4905.31Bqとなります」
「!?」
「400〜8000Bqの範囲のものは、市指定のゴミ袋に入れて、収集日に一般ゴミと一緒に出してください」
「今後、どうしたらいいのでしょうか?」
「宮城では、桁違いの5万Bqを超えていましたからね」
「いや、そうじゃなくて、薪は燃やし続けて大丈夫なのでしょうか?」
「灰は、放射性物質を凝縮しますからねえ」
「それは分かっています、で、今後」
「なるべくお使いにならないように、出来ましたら・・・」
 なんとも、歯切れが悪い。どうしようか、先日、知り合いから2トントラック2台分、二抱えもありそうな椎の木の切り株をどっさりもらったばかり。そのあとの「薪ストーヴ灰問題」だったので、途方にくれてしまった。カウントされるに決まっているものを凝縮してまで出し続けるわけにはいかないことは重々存知候えども・・・。
 関係機関が発表を続けている空中線量の値も、よくて横ばい、日によっては前回の値を上回ったりしている。だからこればかりは、ハイ、ハイご無理ごもっともと承知するわけにはいかないけれど、その矛先の向けどころが分からないだけに、いっそう腹立たしい。
posted by vino at 15:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月09日

交差する時間 - 片想い

見える星の幾分かは
僕の友だちだ 星たちに
僕は想いを寄せ
気持ちを託す
これ以上の片想いがあろうか
 
星たちはあまりにも遠い
光の速度を以ってしても
多くの歳月を要する
けれど 僕の想いは
瞬時に届く 星たちに
いや 想う前に星たちに見られている
それが 却って僕には嬉しい

星の輝きは僕の憧れ
星の瞬きは僕のときめき

見える星の幾分かは
僕の友だち
posted by vino at 19:14| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする