2012年09月25日

今日の一行の五十一

刈田に蘖、休耕田に百草。どちらに昆虫が住みよいか。人の生業は淋し。
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2012年09月23日

草叢

 野べに鳴く虫もや物は悲しきと答へましかば問ひて聞かまし 西行

 草刈払機の先の草叢に、蟋蟀の姿が見えた。エンジンを止めて様子を伺うと、しきりに羽根を震わせている。虫にとっては恋の季節、ここは我が棲家と言いたかったのだろう。そのまま傍らに座り込んで、蟋蟀の恋の歌に耳を傾けた。

 あはれしる涙の露ぞこぼれける草の庵をむすぶちぎりは 西行
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2012年09月21日

朽ちるもの

IMG.jpg 例によって、乱読、併読のこと。

『朽ちる鉄の美 機能とカタチのデザイン』(山本剛史、写真 矢野 誠、淡交社)

 頁を開くと、新刊本特有のインクの匂いに混じって、鉄の匂いが立ってくる。
 ゴツゴツした塊の肌合い、滑らかに磨かれ打ち出されたカタチに「触れる」と、掌にしっとりと馴染んでくる懐かしさがある。
 錆びて黒くくすんではいるけれど、決して「汚れて」はいない。地肌が鈍く鉄色に光るものたちからは、清潔感さえ漂う。
 使い込まれて角が取れて、年功を経て丸くなった小道具や治具たち。布を裁てば、シャリシャリと小気味よい音が聞こえそうな鋏たち。
 メッキや彩色で地金を覆われずに、鉄が鉄のまま黒皮を帯びるまで使い込まれたものたち。
 鋳型からうまれたものたち、ひとつひとつ鍛造されたものたち、部品が組み合わされ手技で仕組まれたものたち。
 彼らに、形式美や様式美を言えば贔屓の引き倒しになるだろう。彼らには、用途に求められ必要から生まれた創意工夫が醸し出す生まれるべくして生まれた美しさがあるばかりだ。
 鉄は摩耗する。わけもなく腐食し欠損してゆく。錆が侵食すれば、その形、機能を犯す。
 しかし、錆やくすみの中で底光りする鉄の肌からは、滅び行くものの悲哀感どころか、鉄本来の硬さと柔らかさが合い持つ、したたかな強靭さが潜んで見える。我々がよく知っている、鉄という金属の冷たさと温かさと、そして懐かしさも潜んでいる。
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2012年09月13日

交差する時間 - 「忘れる」とその活用形

忘れよう
忘れようと(する)
忘れようにも
忘れない
忘れず(に)
忘れなかった
忘れられる
忘れ
忘れて
忘れて(いる)
忘れに(いく)
忘れも(しない)
忘れた
忘れたら
忘れても
忘れたい
忘れながら
忘れます
忘れました
忘れません
忘れる
忘れるよ
忘れるな
忘れる(もの)
忘れるなら
忘れるまで
忘れるが
忘れると
忘れるだろう
忘れるようだ
忘れるらしい
忘れれば
忘れろ
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2012年09月11日

「流れ着いて・・・」

P9051534 (2).jpg

 この演出家は、舞台に送り出す以前に入念な所作の指導を人形に与える。頭(かしら)の傾け方、目線の配り方、手足の指の先端に至るまで、事細かに演技の稽古を課す。
「顔」を持たない人形たちは、ある意味では、そう、「新人の役者」なのだから。
 しかし、ひとたび舞台に立てば、如何様にも踊り、如何様にも語り、観るものを共連れに歩みを進めるその様は、舞台の袖に潜む演出家の手元に握られた見えない糸に操らっれているかに見えて、実に闊達に生き生きとそれぞれの役を演じきる熟練の役者になっている。

◎とうもろこし人形作家 木村拓子さん作「流れ着いて・・・」(フルートとピアノのミニコンサートから)※タイトルの由来については、いずれ木村さんのホームページでご覧になれると思います。
 ポコ・ア・ポコ展(2012/9/5) ギャラリー・エスパースにて

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2012年09月10日

寄せ植え2

P9101552.JPG

 昨日に続いて、寄せ植え。パープル・ファウンテン・グラスの立ち姿がすっかり気に入ってしまって、ふた鉢目に挑戦。先日の花木センターではなく犬の餌を調達するホームセンターだったので、パープル・・・以外は在庫が無く、ひと鉢目とは異なる組み合わせになった。
 センターポイントには同じくパープル・ファウンテン・グラスを据え、その左手前に濃いピンクの花のダンシング・コレオプシス:ガーネット(キク科プレオシス属)を配し、右側には厚手の濃緑の葉が存在感のある黄花のハミング・ブロンズ・ニッポン:プチダリア(キク科ダリア属)でバランスをとり、手前には、小さな吾亦紅のような花の千日小坊(ヒユ科)をふた株植えた。今回は、全てポットに花の名前がついていたので記録できたけれど、それにしても、カタカナの長ったらしい名前で、人に聞かれても、メモでも見なければとても答えられない。
 パープル・・・には穂が出はじめており、秋の風に小さく揺れている。
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2012年09月09日

寄せ植え

パープル・ファウンテン・グラス.JPG
 秋の草花を見に、と花木センターを訪ねたら、赤紫がかった芒が目に付いた。傍らに、それをセンターに据えた寄せ植えの見本があって一目惚れ。店員さんに訊いたら、芒ではなく、イネ科の植物だという。曰く、パープル・ファウンテン・グラス、英名:ペニセツム・セタケウム・ルブラン。イネ科チカラシバ属。ほかに、白い小さな花と珊瑚色の実のついている・・・、青紫の葉と実が美しい・・・。ポットに名前がついているものとばかり思い込んでいたので、それぞれの名前をメモしてくるのを忘れてしまった。いい感じに仕上がったので、もうひと鉢仕込みたくなったから、いずれその時に。
posted by vino at 16:47| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする