2014年06月24日

ギシ、ギシ

 ゆうべ夢を見た。
「義」と言う字が思い出せないで焦っている。色々書きなぐっては消し、思い出そうとするが駄目だ。どうしたことだろう。何故「義」なのかも分からないが、自分で自分に審訊している。
 うしろから男の声がした。
「そんなことをしたら義理を欠くことになるぞ」
 あっ、原因はこいつか。顔は朧で判然としない。声も聞き覚えがあるようなないような。
 そうだ、いっそこいつに聞いてみよう。
「ギだよ、ギ。ギってどう書くんだっけ?」
「ギ!?ギはギだよ。えーっと・・・」
 その男も思い出せないようだ。では、男の言う義理を欠くとは何を意味するのか、と考えているうちに突然思い当たる節が浮かんできて、目が醒めた。
 先日、糸切り歯を抜いて義歯にする打合せなど歯科医院でのあれこれがあったのだ。抜歯をするなら、マスク美人の女医さんではなく、口腔外科のある総合病院へ行こうかなどと、チラッと思ったことが頭に残ったらしい。そのときに義歯という言葉に違和感を覚えたこともあって、夢に出てきたに違いない。
 夢の中で、ギシギシ音がするほど頭を絞って「義」を思い出そうとしていたのだった。
posted by vino at 17:21| Comment(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月21日

交差する時間 - 風を結ぶ

風邪、如何ですか?

風、吹いてるね

風邪です、あなたの

ぼくの、風、いい言葉だ

熱があるのね、きっと

熱はありません、ほら

ぼくから

冷たい風が吹いてる

posted by vino at 09:47| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月16日

蚊遣り

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 蚊遣火の煙の末をながめけり 日野 草城

 蚊遣の「やり」は、追い払うの意という。
 松や杉の青葉や干した蓬をいぶす蚊遣火は、都会ではまず考えられない。地方の農家でさえ、刈り草を空き地や畔で燃やすことはあっても、蚊遣目的で火を焚くことはなくなった。
 最近は、スプレー式や電気で薬剤を蒸発させるものなどが出回っているけれど、煙の見えないのが物足りない。
 その点、蚊取り線香は簡便で、毎年夏には欠かさずに調法している。なんと言っても煙の立つのが良い。
 
 煙の流れは風の流れ、時の流れ。その行く末を見るともなしに目が追っている。その細い煙に乗って流れ行く想いは小さくない。
 
 去年の一夏、愛用していた陶器製の豚君は、身を焼かれて脆くなったか、秋口に片付ける際に二つに割れてしまった。
 だから、「父の日に」孫娘が贈ってくれたスチール製の蚊遣器が、今年の夏の友。
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2014年06月10日

今日の一行の六十一

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 夏は緑に、秋は朱紅に。杉木立にまとわりつくツタウルシ。
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2014年06月04日

ドクダミ科ドクダミ属ドクダミ

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 どくだみや真昼の闇に白十字  茅舎

 野草図鑑では、どこまで行っても、ドクダミ。〈 どくだみ( 蕺薬 ):毒を矯める、止めるの意 〉と広辞苑にいう。
 十薬:蕺薬(しゅうやく)の転か、とも。しかし、利尿剤や皮膚病など、広く民間薬として用いられているその多用性を言ったものとする説の方が採りやすい気がするし、ともするとその匂いから忌避されるドクダミにとっても有り難い別称と言えるのではないだろうか。
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2014年06月02日

ニッコウキスゲ

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 もうずいぶん前のことになるけれど、日光の霧降高原へニッコウキスゲの群生を見に行ったことがある。その名の通り、薄く霧がたゆたっている中を上り始めた。登山口で、「今日は雷が来そうですから、警報が鳴ったらすぐに下山してください」と係りの人に言われた。霧が結界を限っているように見えるせいか、咲きそろうニッコウキスゲの鮮やかな黄色が幻想的に浮かんでいた。
 と突然、山の向うでかすかな雷鳴を聞いた。間を置かず、山の静寂を切り裂くように警報が鳴った。頂上間近だったけれど、慌てて下山を始めた。気のせいかあたりの空気が帯電をしていて、霧が肌にピリピリまとわりつくようで恐怖を感じたのを覚えている。
 先日、小庭の団栗の木の下に植えたニッコウキスゲの花が咲いた。土地に合うかどうか自信がなかったので1ポットの1株しか買ってこなかった。こんなに見事に花を見せてくれるならと悔やまれるけれど、宿根花だから様子を見て株を増やそうと思う。
 群生もいいけれど、一株一輪のニッコウキスゲも捨てたものではない。夜には萎んでしまう一日花というのも興をそそられる。
posted by vino at 11:12| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする