2016年12月05日

サンザシの実

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 定点観測のように観賞してきたサンザシの実が、ついに最後の一果を残すのみとなって冬構えに入った。4,50は数えた時もあったものが一つまた一つと落ち始めて、双子の実も相方が落ちてしまい、寂しそう。落ちた実はすべて、埋葬するように別の鉢の腐葉土の中に埋め込んである。来春、いくつの実から芽吹きが見られるか、楽しみにしているところ。
 芽吹きから結実、そして落果まで見ていると、植物の一年は誠に彩り豊かに、起承転結をもって移ろって行くのを実感する。ステレオタイプなもの言いながら、そう思うのだけれど・・・
 詩人は詠っている。
 ・・・
 生命は
 その中に欠如を抱き
 それを他者から満たしてもらうのだ
 ・・・
(吉野弘『北入曽』から「生命は」)
 
 「欠如」といい「他者」といい、辞書では味わえない言葉の広がりを、詩人は呈示してくれる。
 
posted by vino at 10:33| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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