2017年06月15日

今年もキョウカノコ

DSC_1185.JPG

  京鹿の子咲きて遠流の行在所  中西克喜
 
 手元の歳時記によると、「京鹿子の名前は、淡紅色の花序を京染の鹿子紋に見たてたもの。」(福田甲子雄)とある。緑の叢の中に、赤い茎も目に付く。その赤が、どこでろ過されて淡紅色の花となるのか、じっと見ているほどに不思議さが募る。
 掲句、京鹿子の「京」に、「行在所」が響いて、遠島に流されたやんごとなきお人の無念の年月に思いが流れてゆく。俳人の目は、見るものを見て、見るものを捨てる。そして見えないものに、遠く観照の光を照らす。
  
 
posted by vino at 11:13| Comment(0) | 庭には・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。