2015年03月21日

侘助咲く

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 侘助のひとつの花の日数かな 阿波野 青畝

 手元にある歳時記によると、「侘助」は季語では「三冬」とある。初冬、仲冬そして晩冬に亘って咲く花、というわけだ。11月から3月上旬ころと思われるが、わが小庭の白侘助が咲きだしたのは、つい2日前。暦のうえでも実際の陽気でも、やっと春らしくなったこの時季に咲くとは、いささか奥手の品種に類するからだろうか。
 濃い緑の葉叢を割るように、白い一重の花が少し俯き加減に咲く。
 
 そう言えば、今年の当方の年賀状も花にちなんだ文章を綴ったのだった。
  
初春や花の教えに微笑まむ
 -心をとめて窺へば花自ら教あり-
クリスティナ・ロセッティ 上田 敏 訳

 
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2014年10月24日

リンドウ

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  龍胆は若き日のわが挫折の色  田川飛旅人
 俳句にしては直截な詠み方だけれど、分かる。目に染みる花の色が、心模様に浸みて来る。

  龍胆を畳に人のごとく置く  長谷川かな女
 お気に入りの花瓶に活けるまえに、袱紗に横たえて、左見右見。〈 人のごとく 〉で俳味が深くなる。
 
 
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2014年10月18日

ジュズサンゴ

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 まち針の頭ほどの小さな実。その名のとおり珊瑚色の実が連なって、秋の陽に輝いている。小さな秋。
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2014年09月13日

キワーノ収穫

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 少し色づいてきたキワーノの実を収穫した。青かった実がうっすらと黄味がかってきている。常温で7〜10日追熟させるとさらに黄色に変化する由。さてさて・・・。
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2014年09月08日

キワーノ

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[ デパ地下で1ケ1000円程度する高級フルーツ!! ]というキャッチに目を取られていると、店員が声をかけてきた。
「グリーンカーテンというと、ゴーヤーが定番ですが、これ、面白いですから、如何ですか試してみては?」
 曰く、[ プルプルゼリーの新食感 キワーノ ]

 仙丈庵の南側の腰窓には、毎年ゴーヤーをグリーンカーテンに仕立てる。日除けとしても、柔らかな葉越しの陽光が嬉しいし、ゴーヤーチャンプルの食材としても結構な数、実がなる。
 今年はそれに < キワーノ > が加わった。
 定植した当初は、ゴーヤーの勢いに圧されたか土地が合わないのか、成長が遅く危ぶんでいたけれど、8月になって急に勢いを増し、四方八方に蔓を伸ばし始めた。
 葉叢の陰を覗いてみると、いつの間に実をつけたのだろうか、大小20ケ以上もの実がなっている。
 最初見つけたときは、その棘のあるウロコ状の果実の模様に驚いた。たくさんの目を持った球体物のようで、なんとも面妖な顔つきをしている。しかも、突起の先には透明な針のような棘がついている。知らずに掴んだりしたら大変だ。
 どうやって収穫して食べたらいいのか、またあの園芸店に行って訊ねることにしよう。
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2014年07月21日

美味いものには・・・

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 ジャムにしても美味しく、何より透明感のある赤い実が美しいので大事にしていたフサスグリの木が今年の梅雨を前に枯れてしまった。
 思いたって花木センターに行き、探したけれど見当たらない。
「今年は、苗木の入荷が少なかったな。」映画の「極道の妻」にでも出てきそうな顔のきついお姐さん店員。こちらがざっくばらんに訊くせいか、いわゆる丁寧語は遣わない。腰に下げた鋏がいつの間にか白刃きらめくドスになったりして・・・。だけど、美人だし、気風がいいので、好きなんだなあ、こういうタイプ。
「代わりに、これはどうよ」と示されたのが、グーズベリーの大振りな鉢物。なるほど、フサスグリに似た実が沢山付いている。見ると、〈 スグリ科スグリ属 〉とあるから同じ仲間なのかもしれない。実生りの具合を確かめるために葉をよけようとしたら、何かに刺されて悲鳴をあげた。見ると、葉の陰に大きな棘があるではないか。
「痛いよ。美味いものには棘があるってね、違うか」などと言って、姐さん自分で吹き出している。
「じゃ、これが良いよ、これっ」と示されたのが、このプルーンの鉢。大きな実が11個も付いている。
「熟すとね、良い紫色に色付くのよ。実も美味しいし綺麗よ」急に優しい口ぶり。
 この姐さんに、紫系の着物を着せたら良いだろうなあ、などとあらぬことを考えているうちに、カートに乗せていた。
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2014年07月05日

血 涙

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 仙丈庵のウッドデッキの下に、ヤブカンゾウの一叢がある。辺り一面夏草の緑一色の中に、濃い朱色の花が目にしみる。
 昨日咲きおえて凋んだ花に、真っ赤なルビーのような雫が垂れ落ちそうに付いている。一日を惜しんで思わず流した涙だろうか。
 紅涙は、文字通り血の涙、転じて美人の涙と広辞苑にはある。また、比喩的に花におく露、とも。
 ヤブカンゾウに見たものは、何に喩えようか。
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2014年06月04日

ドクダミ科ドクダミ属ドクダミ

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 どくだみや真昼の闇に白十字  茅舎

 野草図鑑では、どこまで行っても、ドクダミ。〈 どくだみ( 蕺薬 ):毒を矯める、止めるの意 〉と広辞苑にいう。
 十薬:蕺薬(しゅうやく)の転か、とも。しかし、利尿剤や皮膚病など、広く民間薬として用いられているその多用性を言ったものとする説の方が採りやすい気がするし、ともするとその匂いから忌避されるドクダミにとっても有り難い別称と言えるのではないだろうか。
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2014年06月02日

ニッコウキスゲ

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 もうずいぶん前のことになるけれど、日光の霧降高原へニッコウキスゲの群生を見に行ったことがある。その名の通り、薄く霧がたゆたっている中を上り始めた。登山口で、「今日は雷が来そうですから、警報が鳴ったらすぐに下山してください」と係りの人に言われた。霧が結界を限っているように見えるせいか、咲きそろうニッコウキスゲの鮮やかな黄色が幻想的に浮かんでいた。
 と突然、山の向うでかすかな雷鳴を聞いた。間を置かず、山の静寂を切り裂くように警報が鳴った。頂上間近だったけれど、慌てて下山を始めた。気のせいかあたりの空気が帯電をしていて、霧が肌にピリピリまとわりつくようで恐怖を感じたのを覚えている。
 先日、小庭の団栗の木の下に植えたニッコウキスゲの花が咲いた。土地に合うかどうか自信がなかったので1ポットの1株しか買ってこなかった。こんなに見事に花を見せてくれるならと悔やまれるけれど、宿根花だから様子を見て株を増やそうと思う。
 群生もいいけれど、一株一輪のニッコウキスゲも捨てたものではない。夜には萎んでしまう一日花というのも興をそそられる。
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2014年05月30日

ヤブムラサキ

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 小庭のヤブムラサキの花が咲き始めた。柔毛に被われた蕾が10個ほど固まって枝々につき、順番に開花する。花弁の数は、5枚のものもまま見られるけれど主に4枚で、その一枚ずつに黄色い花粉を付けた雄蕊がつく。雄蕊に囲まれた中央から、1センチほどの透きとおるように白い雌蕊が1本抜きん出て立つ。時期が来ると、雄蕊は花びら共々一体のまま萼を離れて、落花する。あとは子房が膨らんで緑の実となり、秋にはその名の通り紫に色付く。最後まで、毛がびっしりと生えた萼に包まれているのが特徴で、実のつき方も園芸種のムラサキシキブとは異なる。可憐な実のつき方と言い、淡い紫の色合いと言い、野趣味に富んだこの種が好きで、小庭を一回りしながら朝晩観察している。
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2014年05月12日

アケビ風に泳ぐ

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 鉢植えのアケビが、ネットを張った支柱からどんどん蔓を伸ばして、空中遊泳の様。風に揺られながら楽しそうに泳いでいる。
 今年は、20個を超える実がついた。日に日に膨らんで行く様を観察しては、秋の色付きを楽しみにしている。
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2014年03月28日

ミモザ満開

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 このところの暖かさで、庭のミモザが一気に満開になった。黄色い球糸状の花のお陰で、辺りが明るく輝いている。心和む愛らしい花だ。
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2014年02月13日

福寿草

IMG_0982.JPG 小庭の3株の福寿草のうち、2株の花が開いた。地植えにして3年目の春になる。他に、3株のポットものと正月に玄関に飾った1株の鉢植えがある。それらは、もう少し暖かくなったらやはり地植えにする。
 団栗の木の下に、福寿草の花叢が出来たらいいだろうな、と思っている。
 庭先の蝋梅は、蕾が膨らんだ途端、雪が降ったり冷たい北風が吹き募ったりと、悪天候が続いたせいか、そのまま開く気配がない。
 そういえば、このブログも引越しの準備を急がねばならないようだ。今でさえ使いこなせているとは言えないのに、どうしたら良いのか・・・。
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2013年11月13日

リンドウ

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 コケ庭に木漏れ日が射し込んだ。時を待って、リンドウが花びらを開いた。コブシの枝葉が傘となって霜をよけてくれるお陰で、霜焼けせずにきれいに咲いた。
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2013年07月23日

寄せ植え

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 明け方まで降っていた雨で少しは涼しい朝になるかと思ったけれど、日が昇ると、蒸し蒸しと暑気が肌にまとわり付く。ここ2、3日、風の涼しい日が続いたので殊のほか、身にこたえる。
 寄せ植えの鉢ものが、久しぶりの雨に生き生きとしている。
 右上から時計回りに、アルテルナンテラ・パープルソルジャー、ヒューケラ・パリ、ヒューケラ・ファイヤーチーフ、ヒューケラ・シナバーシルバー、そしてワサビ。
 ワサビの爽やかな緑葉と赤紫系の勝ったヒューケラなどの葉の調和が美しい。ヒューケラのピンクの花が存在感を主張している。
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2013年06月25日

薔 薇

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 針ありて蝶に知らせん花薔薇 乙由

 蝶ならば花に飛来するものを、アマガエルはどうやって棘のある茎をよじ登ってきたのか。赤い薔薇の補色とも言える新緑の葉そのままに、所を得てとは思えども・・・。食餌の都合もあるのだろうけれど、この種の蛙の居住まいには驚かされることが多い。
 
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2013年05月23日

ハツユキカズラU

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 先日、鞘が弾けた様を見つけたハツユキカズラに花が咲いている。小さな五弁の真っ白な花だ。花の形がまるで風車のようで愛らしい。花の芯は、写真ではどうしても黄色味が勝ってしまうけれど、実物は爽やかな薄緑色で、蕊は虫眼鏡ででも見ないと気付かないくらいに小さい。こんな小さな花から、これほど大きな実の鞘が付くものかと驚かされる。その種も、風に乗ってすべてどこかへ飛んで行ってしまった。
 ハツユキカズラは今の季節が最も美しい。瑞々しい緑の葉に白や薄い桃色の斑の入った葉が混在していて、その中に真っ白な花がいくつも咲いている。
※先日の記事のタイトルを、「ウスユキカズラ」としていて、気付かずにそのままでいました。今日、訂正しました。
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2013年05月02日

ハツユキカズラ

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 伸びすぎたハツユキカズラの蔓を摘めていたら、鞘から弾けた種を見つけた。初めてお目にかかる。一瞬、くもの巣の塊かと思った。7〜8センチの鞘の中に30個ほどの種が入っている。銀色の柔毛を付けて、風に飛んで行く仕掛けだ。花が風車状に咲くから、そのDNAを受け継いでいるのかもしれない。
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2013年04月23日

お主もやるねえ

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 コケ庭に水遣りをしていたら、一枚、ウスユキカズラの真っ赤な葉がひらりと落ちてきた。
 白や薄桃色に斑の入った葉に混じって、ところどころ紅葉した葉が見える。
 緑と赤とが、水気を含んでひときわ鮮やかにお互いを引き立てあっている。
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2013年04月15日

雌雄同株

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 久しぶりで、こめ工房の丘を散歩。ショウジョウバカマは花の盛りを過ぎて、赤紫の花は見られずにオレンジ色の萎れ花になっていたのは残念。山桜が咲いている下の草むらでは、早くも山ツツジが咲きだした。
 売店で、アケビの鉢植えを一鉢。居合わせた生産者の叔父さんに、家にあるアケビは雄花ばかりなのはどうしてか、とたずねると、
「そんなはずはねえなあ。アケビは雌雄同株だから自家受粉でも問題ねえんだかんね。そしたらね、この鉢の物は、葉っぱの数が、ほら、5枚あるだろう、お宅のはきっと3枚葉のものだから、これを持っていってその雄花と交配させると最高。いい実がなるよ」
 なるほど、なるほど。小さいながらも風車状の雌花がびっしり付いているのをゲット。
 早速帰って並べてみると、仰せのとおり、前からあるものは間違いなく3枚葉だった。よし、今年はこの二鉢を並べて、秋にはきれいなアケビの実を楽しみに待とう。
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