2017年02月17日

”連絡船の唄”のこと

 最近、TVの歌番組はすっかりBSに移行した感があるけれど、たっぷりと時間をとってくれていて、昭和の歌がきけるのはありがたい。50年前の歌でも60年前の歌でも、テロップで歌詞が流れさえすれば画面の歌手と一緒に歌える。サビのところでは一段と声を張り上げて歌い出し、歌手ににらまれそう。
 先日、”連絡船の唄”を二人の女性歌手が歌ったのをきいて、久しぶりに菅原(都々子)節をききたくなりYou Tubeで検索した。
 ステージで歌う数年前の自分の映像をみて、番組に出演しているはめ込み映像の本人が恥ずかしそうにしている。可愛らしいおばさんになって元気そう。
 よくぞこんな歌い方(失礼?)をする歌手を、門前払いせずにデビューさせたものだと感心する。誰にも真似のできない声と歌唱法があって数々のヒット曲が生まれたのだから、時の関係者の英断には大きな拍手を送りたい。
 
 心に染み入る歌声に、連絡船はいつまでも港に着けず出もやらず女心を捨てて行くばかり・・・
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2016年12月24日

バッハを聴く

 知人に教えてもらった、バッハの”無伴奏チェロ組曲”を聴いている。ミッシャ・マイスキーの1999年録音盤。
 実は、来年1月にある図書館友の会の「大人のためのおはなし会」で朗読する芥川龍之介作「藪の中」のためのB.G.M.をあれこれ物色中だったところ、一度聴いてみて、と紹介されたのだった。以来、YOU TUBEやネットショップの試聴版で、ヨーヨー・マ、カザルス、ロストロポーヴィチ、シュタルケン、ローゼンなどを聞き比べた結果、ミッシャ・マイスキーの演奏が当方の感性にいたく響くものがあった。
 お話し会では、媼と女の章を講師のないとうきみこさん(元IBSアナウンサー)にお願いし、当方は、木樵り、多襄丸の章を読む。(時間の関係で、原作の味を害さない程度に一部割愛せざるを得ない。)そして最終章「巫女の口を借りたる死霊の物語」は、ないとうさんの巫女の声と当方の「男」の声とが重ね、重なりして大団円へ、となる。
 ところが、いざB.G.M.のための編集を始めて何回も何回も繰り返し聴くうちに、余りにも主調音が勝ち過ぎてB.G.M.には向きそうもないと感じるようになった。曲も演奏も良過ぎて、お客さんはそちらに気をとられてしまうのではないか・・・。TVのドラマや映画にも採用されたことがあるらしいのだけれど・・・。
 編集作業そっちのけで、チェロの音色に聞き惚れている。中で、第2番ニ短調BWV1008のサラバンドが胸に沁みて来るので繰り返し聴くうちに、メロディーを覚えてしまった。
 B.G.M.どうしよう・・・。
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2012年03月16日

ブラームスが好き

IMG.jpg 文芸書で言えば、文庫本に当たるのだろうか。音楽のCDが格安で手に入るのが嬉しい。
 最近手にしたのは、’Jazz Standard Best of Best'(Sony Music)と’BRAHMS Symphonies'の二組。
 Jazz版は、ザ・デイヴ・ブルーベック・クアルテットの'Take Five'からセロニアス・モンクの'Dinah'まで、スタンダードナンバーが14曲で、980円。
 ’Waltz for Debby'(Bill Evans)や、’Left Alone'(Mal Waldron)も入っている。久しぶりで、Bud Powellのピアノも聴いた。
 さっそく、行きつけのバーへ、ノートを持っていって、マスターのLP版と聴き比べをする。
「マスター、早くかけてよ」と酔った勢いで催促する。
「うちには、ダイジェスト版はないの。全部、オリジナルのLPアルバムばかり。だから、曲名から探し出すのが大変なんだよ」
 マスターご自慢のJBLのスピーカーから、’I remember Clifford'が聞こえてくる。やっぱり、ベースの響きが違うは。
 もう一枚は、というか一組は、ブラームスの交響曲第1番から第4番までと、弦楽六重奏曲第1番と第2番の5枚組で、1000円。残念ながらヴァイオリン協奏曲は入っていない。
 ブラームスは好きですね、何といっても曲柄が大きく伸びやかで、時々、ドキドキさせられる弦楽器の錯綜音。
 因みに、交響曲第3番の第3楽章は、映画「さよならをもう一度」、弦楽六重奏曲第1番の第2楽章は、「恋人たち」にそれぞれ編曲、挿入されていましたっけ。いえいえ、これは人に聞いて思い出したこと。
 うーん、誰かに訊いてもらいたい、「ブラームスはお好き?」
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2010年12月24日

キーワードは‘time’

 今年も残りわずかになった。こもごも反省しては、いささかの感傷と後悔のあれこれが浮かんでくる。
 そんなときに聴いている、歌、歌、歌。
 
その1、‘HURT’.

I'm sorry for blaming you
for everything I just couldn't do

Christina Aguileraは、ラップとか早いテンポのダンス・ミュージックが得意な歌手で、当方には縁がないなと思っていたので、このバラードの歌いっぷりには参ってしまった。沁みるんですね、これが。

It's dangerous, it's so out of line
To try and turn back time

 ここまで、声を張って歌っていた彼女が、突然調子を変える。跪いて、‘time’という単語を掌に奉げ持つように切々と歌う。
 戻らない時間、去って行った人の後ろ姿を思いながら・・・。

I've hurt my self by hurting you...

 その2、‘The first time ever I saw your face’.

 Roberta Flackのことは、以前にも書いたことがあるけれど、バラードのスタンダードナンバーと言ってもいいこの曲は、この頃になると一段と心に響く。
‘the first time’とは、「失われた時」であり、失った人がいた「その時」であり、追憶と恋慕の情を歌って、聴くたびに、胸がつぶされそうになる。
‘HURT’とは趣が違って、懺悔の言葉は一つも歌われていないのに、哀しいとも寂しいとも歌っていないのに、‘the first time’は、もうここにはないことが、痛切に伝わってくる。

 その3、‘Time to say goodbye’.
 
 水戸市にある、さくら鍼灸院の菅原院長に教えてもらった曲です。
 このところ、腰痛の起こる気配があるので、月に一度、鍼治療に通っている。
 同好の士でつくる吹奏楽団で、バス・トロンボーンを吹く菅原さんとは、治療を受けながら音楽談義をするのが楽しみで、あっと言う間に時が経ってしまう。
「Sarah Brightman、いいですよ。きっと虜になりますよ。」と言われて、さっそくYou Tubeで検索してみた。
 あれ、‘to say goodbye’って歌っているけれど、これ別れの歌だった? 以前、テノール歌手の・・・、と思いながら散歩を続けていると、Andrea Bocelliとのデュエットにぶつかった。あ〜そうなの、と旧知の友に出会ったようで嬉しくなってしまった。おまけに、Katherine Jenkinsにまで会ってしまった。Sarahもいいけれど、Katherineのふくよかなアルトもいいなあ。
 元のタイトルは、確か、‘Con te partirò’で、訳せば「君とともに旅立とう」とでも言うのかしら。
 Katherineとデュエットのつもりで、大きな声で歌ったりしている。美人の女性歌手に、Con me, con meと言われると、とても気持ちがいい。
 何故、‘Time to say goodbye’というタイトルになっているのか、原詩からは想像できないのだけれど・・・。

「時」にこだわってきただけに、タイムリーに、いい歌に巡り合えて幸せな気分の年の瀬。
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2010年11月06日

秋の夜はヴィオロンの - 神尾真由子を聴く

 ゆうべ、神尾真由子とミロスラフ・クルティシェフのコンサートに行ってきた。
 日立シビックセンター開館20周年を記念するもので、先月だったかの中村紘子のピアノ・リサイタルとセットのチケットもあったのだけれど、そちらは発売と同時に完売になってしまい、かろうじてゆうべのチケットを手にすることが出来た。
 ピアノのミロスラフ・クルティシェフも神尾と同じ2007年の、チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で最高位となる第2位(1位該当者なし)に入賞し、著名指揮者やオーケストラとの共演で活躍している逸材。(公演パンフレットより)
 プログラムは、
 チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 Op.42 
          第1曲 瞑 想
          第2曲 スケルツォ
          第3曲 メロディ
 チャイコフスキー:憂鬱なセレナード OP.26   
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番へ長調 Op.24「春」 
          T. アレグロ
          U. アダージョ・モルト・エスプレシーヴォ      
          V. スケルツォ
          W. ロンド
     ( 休 憩 ) 
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
          T. アレグロ
          U. アダージョ
          V. ウン・ポコ・プレスト・エ・コン・センティメント 
          W. プレスト・アジタート
         
 終演後、拍手が鳴りやまずにアンコール、アンコールで、小曲 2 曲のおまけ。曲名が思い出せないけれど、聞き慣れた曲を聴くと、神尾真由子のすごさがよくわかる。
 ブラームスがよかったかな。交響曲もそうだけれど、曲想が大きく、ピアノと奏鳴しあって、まさにソナタ。
「大事なのは同じように感じること」(トーマス・ザンデルリンク)

神尾真由子.jpg 受付で、新しく録音されたCD+DVDをゲット。
「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 35」
(ハレ管弦楽団、指揮:トーマス・ザンデルリンク)
 なんと終演後に、演奏者のサイン会があるというので、並びましたよ。
「素晴らしい演奏をありがとうございました。」とCDのカヴァーにサインしてもらいました。ミロスラフ君には、失礼なことに、公演プログラムの余白に。
 帰りがけ、神尾さんとちょっと目が合ってしまったので、「帰って、ムターと聴き比べます」と言ってしまった。「えー!?」とも「アハハ」ともつかぬ声を出して苦笑されてしまいました。われながらミーハーの野次馬根性に、ドキッ。
 DVDの中で、トーマス氏が言ってました。
「マユコは、単に他人の演奏を参考にしたりはしない」。
 よって、いま謹んで、CDを聴いております。(でも後で、ムターも聴こう思います。だって、いいもん。)
 
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2010年09月30日

軽音楽をどうぞ

 
IMG.jpg 知り合いのS君が会長を務める、常陸太田市軽音楽協会の定期コンサートが、10月2日(土)に開かれる。今年で5回目。
 縁あって、第1回の司会をさせてもらったのに続いて、今回も不束ながら司会を仰せつかった。
 4組のバンドと3つのフラ・グループが出演する。
・「レモンバーム」:名前の通りさわやかなポップスを中心に構成。今年は「太陽がいっぱい」など、「太陽」関連の曲など6曲。
・「メタ・ボリックス」:へヴィー・メタルを得意とするバンド。クィーンやマイケル・シェンカーのヒット曲など6曲。
・「サウスピア」:親子三代が揃う、ファミリーバンド。おじいちゃんのスティック捌きが見事な、ベンチャーズのコピーバンドで、4歳になる孫君の「こどもリーダー」も?
・「ハナワ フラ・ナーホク&レイナニ&ホーピオ」;むかし若かった人も、いま若い人も、これからもずーっと若い人も、たおやかに、しなやかに、そして美しく踊るフラ・グループ。
・「リバティ4」:こちらもベンチャーズのコピーバンド。エレキギターに憧れた少年が、ちょい悪おじさんになっても、いい顔をして、テケ・テケ・テケ・・

 入場は無料です。秋の一日、軽音楽でお楽しみください。会場でお会いしましょう。

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2010年08月04日

ロバータ・フラック

・・・Your face,Your face, Your face
と唄って、やがてフェイド・アウトして行った。後の紹介がなかったので、心に残りながら、曲名が思い出せずそのままになっていた。

 NHKラジオ第一に、「落合恵子 絵本の時間」という番組がある。毎回、日頃思っていることを少しおしゃべりしてから、絵本を紹介してくれる。
 日曜日の朝、朝食を摂りながらこの番組を聞くのを楽しみにしている。
 いつも感心させられるのだけれど、落合さんの本の紹介の仕方は、「本を読んだ気にさせる」のではなく、「本を読む気にさせる」のが上手なことで、お陰で番組で知った本も何作か手にして読むことが出来た。また、番組の終わり近くで、お気に入りの曲が紹介されるのも楽しみで、先月の18日に、その尻尾の部分を耳にしたのが、“Your face・・・”だった。
 有難いことに、NHKには視聴者コーナーという電話受付があって、うっかり聞きそびれてしまった番組の内容や出演者、番組で流された楽曲名などの問合せに応対してくれる。
 というわけで、「あなたの顔」が「(あなたの)面影」となって甦った。
 そうだった、あの声はやはり、ロバータ・フラックだった。
“The first time ever I saw your face”(「愛は面影の中に」)

 LPレコードのタイトルのメモは見当たらなくなってしまったけれど、机の中にしまってあったカセットテープを取り出した。
 昔、年上の女のひとから貰った、ロバータ・フラックのベスト・アルバムのLPを録音しておいたもので、久しく引き出しの中で眠っていた。針のノイズが多く、決して良い録音状態ではないものの、間延びしたようなテンポとロバータ・フラックのフラットな唄声が、心に染入る。
 You Tubeで検索して、本人はもちろん、Leona Lewis、Celine Dion、Lauryn Hillなどと聴き比べても、やはりテープのものが最高だった。ただ、晩年のJohnny Cashが唄う“The first time・・・”には胸を打たれて、思わずウルウルしてしまった。
 あ〜、時は移り、愛は面影の中へと・・・。
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2009年12月03日

世界を繋ぐ、歌の輪

 大和証券のTVCMは、エビちゃんシリーズも面白かったけれど、今のPLAYING FOR CHANGEシリーズも素晴らしい。
 最近見たのは、“One Love”という曲を、世界各国のミュージシャンが、まるで一堂に会して演奏しているように仕上げられたもの。
 アメリカ、フランス、南アフリカ、オランダ、メキシコ、スペイン、インド、ブラジル、ジンバブエ、ネパール、ロシア、イタリアなどなど。楽器も、ギター、ドラムス、シンバル、ハーモニカ、民族打楽器、チェロ、ウッドベース、サックスなど多彩なものが登場するが、ホンの一瞬、瞬きする間程の時間、シタールが3度登場して、神秘的な音色を聴かせてくれる。
 これは、その道では有名なアメリカの、マーク・ジョンソンが手がけたもので、数年にわたり世界各地、100人以上のミュージシャンのパフォーマンスを収録し、それを自然につなげたものだそうで、YOU TUBEで紹介されるや世界を一つにつなげる音楽の力を人々に印象付け、大ブレイクした音楽プロジェクトだ、と紹介されている。
 ウェブサーフで行き着いたのが、例によってアマゾンのネットショップ。さっそく、“One Love”、“Stand By Me”などが収録されているDVDを注文する。
 みんな、いい顔して歌っている。何といっても、太っちょ、Grandpa Elliottのパフォーマンスが素晴らしいし、イスラエルの青い空をバックに歌うTulaに、民族紛争和解の明日を期待してしまう。
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2009年06月28日

< 何も止まらない >

 
Patricia kaas.jpg 浅野温子が敵役を演じるというので、23日のTBS・月曜ゴールデン劇場・緑川警部〜を観た。うーん、この女優さん、もともと顔の演技の少ない人だけれど、演出なのかなあ。どうして日本の刑事物って、筋立て、プロットとも安っぽいんだろうなあ、と思いながら、エンディングに流れた曲に慌ててメモを用意したけれど、結局テロップでは流れず(見落としだったらごめんなさい)。次の日に、TBSに電話で問い合わせて教えてもらった。
 パトリシア・カースというフランスの女性歌手が歌う、「リアン・ヌ・サレトル」。
 さっそく、アマゾンでCDを購入。
「またまた、衝動買いね」と家人に小言を言われたけれど、「ま、聞いてみてよ」
「あら、どこかで聞いたような、懐かしい曲ね」
「だろう?いいバラードだよね」
 当方、フランス語は全然分りませんので、CDに付いていた、バイオグラフィー(これも、業界では何と言うのだろうか)から、歌詞のサワリを、

 何も止まらない
 愛はどこかへ飛んでいき
 後悔しても
 時間は勝手に流れ続ける
 何も止まらない(鳥取絹子訳)

 恨み言のように何回もリフレインで歌うリアン・ヌ・サレトル(何回聞いても、当方には、・・サレットゥとしか聞こえない)が切ない。
 テーマ曲選びって、いつも感心するけれど、今回も、ドンピシャリでしたね。

※ 写真、歌詞ともに、Epic Records Int'l(Sony Music Internatinal(France)S.A.から転載させていただきました。
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2007年09月08日

もう一人の女性

 昨日の続き。で、もう一人の女性のこと。
 十割蕎麦の看板につられて駐車スペースに車を乗り入れると、頭に手ぬぐいを巻いた、作務衣姿の若い主が出迎えてくれた。とは、当方の錯覚で、開店時間が来たので商いの看板を「営業中」にひっくり返すために、偶々店先に出て来たのらしい。11時28分。
「少し早いですが、構いません、どうぞ。」と愛想よく招じ入れてくれる。訊けば、開店は11時半とか。
 蕎麦屋には時分時に入る気がしない。いつも、開店直後か2時過ぎか、時間をずらして入る。
 通された座敷に座って蕎麦茶を飲みながら、「ざる」の出来るのを待っていると、先程の店主がチョコチョコとやってきて、出窓に置かれたオーディオセットのスイッチを入れた。流れてきたのが、ジョン・レノンの‘Imagine’。歌手の名を訊くと、「確か、スズキシゲコだったかな。自分で好きな曲を編集して作ったCDなので、原盤がないからはっきり・・・、いや、鈴木重子です、そうです。」
 文章を読み解くように、歌も歌い解くということが事実ある。確かにある。
 ビートルズナンバーは色々聴くけれど、これが痺れてしまいました。聞き惚れていて、お陰で、蕎麦の味は分からず仕舞い。出来秋の蕎麦を期待します。
 帰途、早速オーディオ店に寄ってゲット。
 12曲目が、‘The Rose’。Bette Midlerとは、それはそれは、曲が違うかと思うくらいに違う。この人の特徴だけれど、豊かなハスキーヴォイスで、静かに語る。
 エンドレスで聴いている‘Imagine’、今何回目の演奏になるのだろうか。

SHIGEKO SUZUKI ‘Just Beside You’(BMG)
 
鈴木重子IMG.jpg   


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2007年08月26日

作曲家気取り

Finale NotePad2003a.b1 - [狼森(おいのもり)のうた.pdf 朗読と語りの会で、新しい演目を勉強することになった。
 宮沢賢治作「狼森(オイノモリ)と笊森、盗人森」
 
 新天地を求めて、深い森に囲まれた平地に入植した百姓の家族と、森、狼、山男そして盟主岩手山との交流を描く心温まるお話。
 中に、狼たちが焚き火を囲んで歌う歌が出て来る。
 賢治の音楽好きは知られたところで、「星めぐりのうた」他、数々の名曲があるけれど、残念ながら、この歌詞には曲が付けられていない。
 で、作曲?を始めた。使用したのは
「楽譜が作れるソフトと本・Finale Note and 2003」藤江まなみ・池田茂樹共著、音楽の友社

 ♪狼森(オイノモリ)のまんなかで、
     火はどろどろぱちぱち、
     火はどろどろぱちぱち、
     栗はころころぱちぱち、
     栗はころころぱちぱち。

 当方、鍵盤楽器、音楽の基本知識も無いまま始めたことなので、心得のある方には噴飯ものに、とわが身を省みずにお披露目させていただきます。
 伴奏部分など、ご教示いただければ幸いです。
 では・・・。
追記:リンクされている箇所を、右クリックして、「対象をファイルに保存」を選択願います。
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2007年06月05日

Celtic Woman

 
DSC03225.JPG その声は、天から降ってきた。
  
 見上げると、現しの梁から、二つの木樽が鎖で横向きに吊り下げられ、その樽の蓋の部分に、スピーカーが埋め込まれている。配線は、懐かしの碍子引き。
 木樽のスピーカーが、程よく、澄んだ歌声を共鳴させて、店内に聖霊の気が溢れている。
 店の女主人に訊ねると“Celtic Woman”(東芝EMI)と書かれたCDのパッケージを見せてくれた。

 初めて来た場所なのに、以前にも来たことがあるような・・・
 初めての経験なのに、以前にも覚えがあるような・・・
 デジャ・ヴュ・・・

 戸惑いの中にある、温かい懐かしさ。

 幾多の苦難を乗り越えながら、独特の文化を育んだケルトの民は、哀愁を帯びたメロディーの中に、敬虔な祈りを込めて歌う。
 それは、「アイルランドの移民」の、祖国への訣別の悲しみと、遠い異国への渇仰の叫びなのだろうか。
 アイルランド出身の歌手といえば、エンヤが有名だけれど、僕の大好きなシニード・オコーナーも確かアイルランド出身のはずだ。もっとも彼女の場合は、こちらが腹を据えて、構えて聞かなければ蹴倒されそうなほど、エキセントリックなメッセージの込められた歌を歌っているから、付き合うには少々気骨が折れるけれど・・・。

 で、家に戻って、早速ネット・ショップの「お急ぎ便」でCDを注文して、今、手にしたところ。
 この上は、アイリッシュ・ウィスキーの酒樽でスピーカーを作りたいな、などと取り止めもないことを思いながら、ヴォリューム・アップで聴いております。
 中でも、クロエの歌う“Nella Fantasia”、5人の歌姫が歌う“You Raise Me Up”は、何回聴いただろうか。
 天から降る、そんな音楽がある、と実感しながら・・・。
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2007年04月19日

ビル・エヴァンスを聴く

ユニバーサルミュージック版
“Exploraitions”
“Waltz for Debby”
“SUNDAY at the VILLAGGE VANGUARD”
“PORTRAIT IN JAZZ”

 このところ、前から気になっていた、ビル・エヴァンスを聴いている。ピアノとベース、それにドラムスのエヴァンストリオ。こんなジャズがあったのかと驚く。
 静かで確かな、大人の語り口で「問わず語り」を聴くように、耳に浸む、心に響く。
 ピアノは、勿論、メロディを奏でるけれど、ベースもドラムスも分を弁えて、実に多彩。
 ビル・エヴァンスが、ジャズ界でどんな位置を占め、どんな足跡を残したのかは知らない。そんな事どもは、音楽評論家やマニアに任せておく。目の前に聴く、音盤があれば済むことだ。けれど、こんなジャズメンに出会えてよかった、と、何故かホッとする。これをこそ、邂逅と言えばよいのだろうか。
 ホーンやサックスの響き渡る熱いジャズも嫌いではないけれど、エヴァンスを聴くまでは、たった三つの音源が、こんなに広く、深く、「語る」、「触れる」ものだとは知らずにいた。
 ベースのスコット・ラファルロ、ドラムスのポール・モティアンを得てトリオを結成し、エヴァンスの言う‘同時的即興’(simultaneous improvisaition)を目指して結実した名演奏に感謝したい。
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2006年12月05日

ビートルズを聴く

 ビートルズ名曲集:Duetsche Grammophon

 武満 徹の編曲による、Hey judeやMichelle、Yesterdayなど16曲。
 全曲、クラッシックギターのイョラン・セルシェルの独奏で、つくづく、ビートルズの音楽としての質の高さを堪能させてもらう。
 ビートルズといえば、即、エレキギターとなるのだろうが、クラッシックギターの弦が奏でるビートルズサウンドが美しい。
 当方は、将にビートルズ世代で、ポール・マッカートニーとは同い年。まともにビートルズサウンドの洗礼を受けた。唯一自慢できるのは、ビートルズが世間の耳目を席巻する前から、ヘアースタイルが長髪でマッシュルームカットだったこと。(ヱ、ヘ、ヘ)
 イョラン・セルシェルは、萩谷由喜子さんの解説文によると、「バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、ルネッサンス・リュートの調弦をギターに採り入れた11弦ギターを愛奏している。」とある。
その11弦によるAcross the Universeは名演奏と言っていいと思う。優に8分を超える熱演。
 正統派の奏法にも堪えられる楽調に改めて驚かされる。
 ビートルズサウンドの向うから、二十歳前後の青春時代が甦ってくる。
 自分で思う以上に、ビートルズから享けた恩恵とショックは大きかったのだろうか。
 思い出が重なる分、心に響くのかも知れない。

 Viva,Beatles!!
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2006年11月28日

トトロの木々紅葉す - 「枯葉」に寄せて


totoro 002.jpg 団栗の生る木、小楢の木が紅く紅葉している。
 紅く紅葉する、とはくどい言い方になるけれど、楢や椚は黄色に色づくものと決めていたので吃驚している。すっかり色づいた山々の雑木を見ても、紅く色づくのは椛や漆、カミソリの木、それに高木などに絡まる蔦の類で、現に、小庭の椚や小楢も黄色に色づき、辺りをほんのりと明るませている。

 急に、「枯葉」を聴きたくなって、repeat1でイヴ・モンタンのCDに耳を傾けながら、鉢植えを眺めている。何回も何回も聴いている。
 「枯葉」は、昔、行きつけの酒場で、マスターの弾くピアノに合わせて随分歌った。もっとも当方はフランス語が読めないので、ナット・キング・コールの英語ヴァージョンだった。思い出深い歌なのか、この歌を弾き始めると、マスターは何時までも何時までもエンドレスに弾き続け、歌うことを止めさせなかった。
 彼は元々、横浜のクラブのバンドでギターを弾いていたそうで、名演奏を何度も聞かせてもらった。身体を壊してからは、負担になるからとピアノに転じていたのだが、天分とはあるもので、客の求めに応じて何でも弾きこなしていた。
 
 ある日、久し振りで店に寄ると、看板間近い時間で客が引けた後とはいえ、いやに店内がガラーンとしていた。ポッカリと、何かが抜け落ちたような冷たい気配が漂っていた。
 カウンターに近寄ると、ママが一人ぽつんと座って水割りを飲んでいる。声を掛けても、片笑窪で応えるだけで、何時もの元気がない。マスターの姿も見えない。店内には「枯葉」が流れていた。

「出て行っちゃった。」
「!?」
「アイツ、お金、有るだけ持って、居なくなっちゃった。」

♪Since you far away the days grow long
And soon I'll hear old winter's song
But I miss you most of all , my darling
When autumn leaves start fall
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2006年06月12日

音楽って...音楽って...

6月11日
市民音楽祭

無事終了。緊張感が解けると、やはり2曲では物足りないな、などとメンバー同士言い合ったりしている。

 先日の300席の小ホールと違って、今回は1200席の大ホール。大きい大きい。
 舞台リハーサルの時に客席を見渡してみたら、椅子席が遥か彼方の高みにまで、整然と並んでいて、こりゃー大変だ、と急に怖くなってしまった。 
 舞台は、音楽祭なので反響板で小屋囲いしてあり、一回り小さくなっているが、それでも大きい。

 さて、出番を待つ間、舞台袖で講師氏が盛んにメンバーの誰彼に声を掛けている。「大丈夫ですか?ゆっくり楽しんでやりましょう」などと言っているが、講師氏が一番緊張して高揚しているように見えた。
 前の組の演奏が終わって、客席の拍手の大きさに驚く。
 アナウンスに促されて、一同、上手から舞台へ。
 どうして舞台の照明はこんなに明るくそして熱いのだろう。特に舞台演出があるわけではないから、色ゼラチン光ではなくて、基本照明のストリップ光のみだけれど、熱い熱い。
 客席ってこんなに明るかったのかなとも思う。
 1/3ほど埋まっているから、お客さんはほぼ400人ほどだろうか。皆が皆こちらを見ている。当然のことと知りつつも、一瞬、とても不思議な気分に襲われる。

 講師氏の合図で演奏開始。
 バックはコーラスのおばさん達。2度目の共演なので慣れたもので、実に堂々としている。頼もしいのは体型ばかりではない。
 約10分間の演奏時間が、アッと言う間に過ぎて、冒頭の感想となる。

 13組のグループが、大正琴、コーラス、ハーモニカ合奏と、日頃の練習の成果を十分発揮した音楽祭だった。演奏後客席に回って、結局最後まで聴いてしまった。
 トリは、地元高校の吹奏楽部の演奏。70名を超える大編成だから迫力のあること。県大会で金賞を受賞する常連校だけあって、各パート共良い音を出していた。息の合った演奏を堪能できたのは幸せだった。

 最後に、客席一同起立して、「今日の日はさようなら」の大合唱。女子高生が指揮台の上から客席に向かってタクトを振る。上気した顔が満足そうに輝いている。
 2番まで大きな声で歌ったところで胸が一杯になって、3番が歌えなくなってしまった。心の中で、「音楽って...音楽って...本当に良いもんだなぁ」と叫んでいるうちに、感極まってしまった。
 隣で歌っていた家人が笑いながらハンカチを差し出す。(余計なことを!こんな時に平然としていられるなんて、気が知れないぞ!)

 ホールを出ると、雨上がりの夕陽が眩しかった。
 無性に幸せな気分で、スキップが出そうになったけれど、ハンカチの件を思い出して慌てて家人を振り返ると、パンフレットの裏表紙に印刷された「今日の日...」を見ながら、鼻歌を唄って歩いてくる。
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2005年06月27日

心の歌 Amazing Grace その4

 先住民チェロキー族は、東部のアパラチア地方からミシシッピー川以西の地に追われる。1975年、オクラホマ州タークレアに自治権を得、独自の法律、国歌を制定している。歌詞は彼らの言語で独自に作られたものであるが、そのメロディーは、Amazing Graceそのもの。
 東部から西部への長い長い道のりは、The Trail of Tears 涙の旅路として、代々語り伝えられている。
 
 ちなみに、英和辞典を引くと、“trail”には、第一に「引きずった跡」という訳語が出てくる。決して平坦ではなかった野山や原野を、苦労しながら踏み分け進む、彼らの重い重い足音が聞こえてくるようだ。
 以上見てきたように、Amazing Graceは、アメリカ各地で、民族、種族を越えて歌い継がれている、「心の歌」となっている。

 IさんのコーラスグループのAmazing Graceが、今年も、聞く人の胸に届くことだろう。
 
 ♪ Amazing Grace! how sweet the sound

That saved a wretch like me!

I once was lost , but now am found ,

Was blind , but now I see.


(4回に分けてお届けした、Amazing Grace 物語は以上で終わります。最初にお断りしましたように、TV番組のナレイションの聞き取りメモですから、舌足らずな、尻切れトンボのような要約になってしまいました。お詫びします。
 お読みいただいた皆さんも、是非一度、Amazing Graceを聴いてみてください。)
posted by vino at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月26日

心の歌 Amazing Grace その3

「コロンビア・ハーモニー」という賛美歌(1829)のなかの、セント・メアリーとギャラハーという歌のメロディーはAmazing Graceのそれに良く似ているので知られる。
 アパラチア地方で採譜された同地方のフォークソングがそれらの元歌と考えられる。
 東部ディキソンという町は、イギリス系やオランダ系の移民の多いところであるが、特にスコットランド系アイルランドScotch Irishの民謡の一つにもメロディーが良く似ている。
 ディキソンの教会では、今でも、家族ごとに祭壇に上って歌を歌う。教会で開かれた食事会での交流や頻繁に開かれた歌の会などで、賛美歌と民謡が融合して行った。
 19世紀中頃、南北戦争で北軍が勝利すると、奴隷が解放された。綿花の集散地(港)であったメンフィスには、多くの黒人たちが港湾労働者として移動し、彼らの移動に伴って、Amazing Graceが広まって行った。
 メンフィス出身のエルビス・プレスリーは、Amazing Graceにより、グラミー賞を受賞している。彼は、黒人の歌うリズム&ブルースに夢中になる。しかし当時、黒人の歌を公然と聞くことは出来なかった。教会に通って、黒人たちの歌、特にゴスペルに傾倒して行った。

 ♪I once was lost, but now am found;

(以下次号へ続く)

追記:Amazing Graceのメロディーを知りたい方は
   Amazing Graceで検索すると、BGMで聞くことが出来ます。
posted by vino at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月25日

心の歌 Amazing Grace その2

 ニューオーリンズ市内のチューレン大学の資料庫にある記録によると、Amazing Graceの作詞者は、ジョン・ニュートン(1725−1807)である。彼は奴隷商人として、奴隷を運ぶ船の船長をしていたが、或る日思うところあって教会の牧師へと転身した。
 18世紀の中頃までの120年間で、380万人の奴隷が、アフリカからアメリカに運ばれたと言われる。
 奴隷たちは、このAmazing Graceの中の、罪を償う歌詞に引かれたのだろうか。
 彼らは、農場の片隅に設けられた小さな教会で歌う賛美歌を通して、キリスト教に触れて行った。 
 農場主が、むしろ奴隷たちにキリスト教が広まるのを黙認したのは、神の導きにより、なお一層従順に働くようになるだろうという思惑があったからだ。
 しかしAmazing Graceは、奴隷たちに、身体は拘束されても心は解放され自由だと言うことを教えた。彼らは罪の償いとは別のメッセージを受けていた。歌詞の中の“wretch”は、「卑劣漢」という他に、「哀れな人」という意味があり、彼らは自分たちをそのように捉えていた。辛い仕事に耐えられなくなった時、Amazing Graceを歌った。元は償いの歌であったが、「哀れな人」と読み替えることで、黒人たちの心の歌となって行った。

 ♪That saved a wretch like me

(次号へ続く) 
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2005年06月24日

心の歌 Amazing Grace

おじさんコーラスグループを率いるIさんから電話を貰った。今年もまた発表会を前に、猛練習に入るとのこと。
 Iさんのコーラスグループは、アメリカのバーバーズ・ショップの認証を貰っていて、文字通りお墨付きの楽譜を使用している本格派なのだ。グループの平均年齢は60歳を超えているが、皆溌剌として元気そのもの。何年か前に、ハワイへ行って歌ったときは、年配のアメリカ人が涙を流しながら握手を求めてきたそうだ。
 発表会の最後に歌う歌は、Amazing Graceに決めている。

 数年前、NHK・BS『地球に好奇心』と言う番組で、このAmazing Graceの特番を放送したことがあり、ナレイションを夢中で採録したのを覚えている。
 今日から4回に分けて、その時の聞きかじりメモから、Amazing Grace物語を紹介したいと思います。聞き書きだから、拾い漏れもあり、前後不順もありするが、大略はご理解いただけると思います。

♪Amazing Grace how sweet the sound

(次号へ続く)

posted by vino at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする