2016年09月30日

花美人

IMG_20160929_000コスモス.jpg

 コスモスを離れし蝶に谿深し  水原秋櫻子

 短詩型である俳句の可能性を教えてくれた味わい深い一句。
 
 散歩道である源氏川の堤防近くの民家の庭に咲くコスモスに見惚れていると、鋏を持った奥さんが出てきて、花柄を摘みはじめた。「こうすると次々新しい花が咲いてくれるんです。」帰りに、「余り混みすぎちゃって・・・」と、一抱えほどの花束にして渡してくれた。( 花美人って奥さんのことですよ )
 さっそくスケッチ帳を取り出して、コスモスの早描きを一枚。
 
 
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2012年04月26日

パプリカ2

二色のパプリカ.jpg

 グラマラスな黄色のものに比べて、赤色のほうは形がいびつでひねこびた感じだったので除けておいたのだけれど、光の具合を変えてよく見るとかえって面白くなった。
 野菜や果物を見て女体を連想するのは、これも一種の○○フェチなのだろうか。
 文章を書くときには、誰か特定の人を念頭に思い浮かべて、そう、ラブレターを書く要領で書きなさい、と聞いたことがある。その伝でゆくと、たとえ野菜でも果物でも、それと思って描いたほうが、などと不埒なことを考えてしまう。修行が足りません、反省。
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2012年04月25日

パプリカ

パプリカ.jpg

 一口に○色と言うけれど、物をよく見れば見るほど、自然の色合いの妙に心打たれる。
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2012年04月21日

竜神吊大橋

IMG.jpg

 竜神吊大橋の両側に、向こう岸の山からこちらの山へワイヤーロープを張り、鯉のぼりを泳がせる作業中だというので見に行った。
 ところが、崖っぷちにたたずんでいる作業員に話を聞くと、道綱のロープが切れてしまいやり直しの段取り中だと言うので遠慮して離れた場所から、大吊橋の早描き一枚。いつ見てもその巨大さに圧倒されてしまい、重量感を描きとめることが出来ずにいる。
 ワイヤーの太さや長さ、重量などいろいろ聞きたかったのだけれど、それはまた、来年にしよう。
 来週には、たくさんの鯉のぼりが、谷風をはらんで、勢いよく泳ぎ始めるはず。
※詳しくは、常陸太田市のホームページ、または「竜神吊大橋」で検索してみてください。壮大な眺めですよ。
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2012年04月19日

バナナ

バナナ.jpg

「バナナって、五角形なんだ」。しげしげと眺めながら、家人が言った。
「あ〜、食べる前にちゃんと描きたかったなあ」と言ったときには、皮がむかれていた。
「裸のバナナは丸いわね」と言いながら食べている。
 バナナは、よく見ると、曲線の円弧が向こう側へ消える部位があって、なかなか面白い。これを、「反転」と言うのだ、と以前聞いたことがあるのを思い出した。
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2012年04月11日

ヒメコブシの花

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 春ごとに花の盛りはありなめどあひ見むことは命なりけり  読み人知らず(古今和歌集)

 先日のような、春の嵐というほどではないけれど、花時の雨風は恨めしい。小庭のヒメコブシも盛りを過ぎた。
 咲き始めの桜の花は、少しくらいの雨風には案外耐えるものらしく、花散らしの雨と恨むのは、五分咲きを過ぎた頃、と聞いた。
 
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2012年04月09日

ショウジョウバカマ

120409ショウジョウバカマ.jpg

 春風に誘われて、西山公園に行く。花の満開の定義は、蕾がなく全ての花が咲ききり、あわてんぼうの花びらがひらひらと散りかける頃合ときいたけれど、まさに梅が満開で、全山これ桜は、まだ蕾。とはいえ、いかにも待ちきれないといった塩梅に大きく膨らんでいる。あと一日か二日ほどでいっせいに咲き始めるに違いない。
 ちょっと足を伸ばして、「くめ工房」の丘を登る。この階段道には、ショウジョウバカマの小さな群生があって、今が盛り。落ち葉や藪から顔をのぞかせ、木洩れ日をを浴びている。
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2012年04月08日

trivialism

ガラスの小瓶.jpg

 小事に拘ることを、trivialismと言うらしい。
 当方の遊び部屋、仙丈庵に溢れる、< ささいな、つまらないもの >に類する小物を見て、辛口の友人が言い残していった言葉が妙に耳に残っている。
 とは言いながら然りながら、春の光を浴びて微笑む小物を愛でる心を何としよう・・・。
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2012年04月05日

スイセン

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 水仙の花のうしろの蕾かな 星野立子 

 花の前に蕾をおいては俳句にはならないらしい。描き終わってから歳時記で見つけた。
 写生も句作も、構図、構想を決めた中に何を見るのかによって決まる、と教えられた。
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2012年03月26日

たけのこ

竹の子.jpg

 たけのこは竹の子には違いないけれど、旬に食べるには、筍がふさわしいだろうか。
 まだ、土の中にもぐっていたものを掘り起こしたと、京都産のものが届いた。大きいものでも20センチほど、やわらかくて刺身にしてもおいしい。画題にするには、もっと太く、皮もしっかりと焦げ茶色になってからのほうがこちらも思い切って描けそうだけどな、などと言い訳しながら、早描き。
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2012年03月10日

野菜ジュースの缶

野菜ジュースの缶.jpg 
 
 
 久しぶりでスケッチ。お茶の時間に飲んだ野菜ジュースの缶を早描き。残す線と捨てる線の描き分けが、まだまだ。(なに、嘆くほどは枚数を描いておりませんので、同じ画題を何回も描くことにしているのですが・・・。)
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2011年07月17日

風の電話ボックス(イメージ)

風の電話ボックス.jpg 慣れないことはするものではない、と痛感させられた。
 来月の、市立図書主催の「図書館まつり」で、先日アップした<「風の電話ボックス」〜帰る場所>を朗読することになって、そのイメージ画を描き始めた。まず、べニア板に水性ペンキの白で、目潰し、下塗りをしたあとに、油性ペンでラフの下描きをしてガッシュで絵を描いて行く・・・はずが、実は、不透明絵具は当方にとっては使い慣れないもので、淡彩絵具とは勝手が違う。ぼかしは利かずに、微妙な中間色、濃淡の使い分けが出来ない。ことに、虹の淡い色の重なり具合など、とてもとても考えもつかない。風をどう表現するか。鮮やか過ぎるガッシュの色合いをどう殺すか。悩んだ末に、ラッカーの白を吹き付けることにした。目に見えない風は、霧の流れによって感じてもらおう、と言えば恰好は良いけれど、何のことはない、描ききれないところを霧の間に間に紛らかそうとしているうちに、その効果が面白くなって調子に乗りすぎてしまった。が、あとには戻れない。ままよ、あとは見てご覧じろ、と開き直ることにした。
※べニア板に、水性ペンキ下塗り、ガッシュ彩色。910×1230。
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2010年08月05日

ハイビスカス

 恍惚と旅の寝不足仏桑花 渡辺千枝子


ハイビスカス.jpg うだるような夏の昼下がり、夏陽の直射を受けても枝折れることなく、凛と花柄を空に向けて咲くハイビスカス。さすがに、ハワイの州花として賞でられるだけのことはある。が、画題は、園芸種の小さな鉢物。

 花の姿形と「旅の寝不足」とが結びつくと、強烈なエロティシズムが彷彿とする。

※WATSON PAPER205 F3 フェルトペン 透明水彩
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2010年07月19日

グラジオラス

 
グラジオラス2.JPG 描いているうちにも花が動く、と言ったら大げさに聞こえるだろうか。
 グラジオラスは、下から順序良く咲きあがって行く。その開くかに花びらをのぞかせている蕾が、微かに微かに動くのだ。
 青いガラス瓶は日本酒の容器で、中身はともかく、その色と形に誘われて手に入れた。三角錐が、ちょっと振り向いたように柔らかく捻られている。
「中身、本当に興味ないの?」と家人にからかわれたせいか、どんな味の酒だったのか思い出せない。一刻も早く瓶として眺めたかった、それだけは覚えている。

※WATSON F-6 フェルトペン 透明水彩
 クリック拡大、100%でご覧ください。
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2010年07月13日

ナデシコ

 朝風や撫子ふせる雨の後  吟江

 
ナデシコ.jpg 毛先を散らすかに咲くナデシコの花も、よく見ると五弁の花びらと知る。
 何故花の多くが5枚の花びらを持つようになったのか、我が手の5本の指を見ながら考えていたら、何やら異物めいて見え始め、気分が悪くなってしまった。
 写生の本来からすれば、五弁の花びらの在り様を写さなければいけないのだろうけれど、そういうわけで、省略。

※WATSON PAPER 透明水彩
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2010年07月10日

トマト


トマト.jpg 「無農薬栽培は、病気が入ると一発だからね」と、野菜作りの先輩から言い聞かされていたけれど、いまのところ無事経過している。
 重そうに枝をたわませ、順々に色付き始めた「桃太郎」を、今朝初めて、5個収穫した。スーパーに並んでいるように粒ぞろいとはいかないものの、味は絶品。自家取りトマトの味は格別だ。
 一個、かぶりつきながら、早描き。

※ albireo水彩紙 フェルトペン 透明水彩
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2010年07月09日

サクランボ

 茎右往左往菓子器のさくらんぼ  虚子


さくらんぼ.jpg  家人が、頬張るように食べている。
「そんなに美味しいの?」と訊く。
「美味しい、青春の味よ」。
 サクランボを食べない当方には分からない味だ。
 こんなに可憐なものを、よく口に出来るよ、と思う。
 食べるのを待ってもらって早描き。
 テーブルに並べると、腰の座りが悪く、めいめいがあっちを向いたりこっちを向いたり、茎が右往左往している。

※albireo水彩紙 フェルトペン 透明水彩
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2010年06月29日

アジサイ


アジサイ2.jpg 「紫が好き」、「何と言っても青よ、木の下闇にひっそりと」、「白もいいんじゃない、七変化と言うけれど、我関せずだもの」。
 アジサイの色の変化は様々で、それにつれて人の好みも様々。その時の気分にも左右されるらしい。
 サイドバーにリンクさせていただいている、「老いの前夜祭」のasakidiamokさんが、松戸市にある長谷山本土寺のアジサイを紹介されている。あまりにも美しいので、画像を拝借してデスクトップの背景に使わせていただいている。
 思いついてスケッチをしてみたけれど、何としても写真のような色が出ない。止む無く、こうあってもいいだろうという、当方好みの色合いになってしまった。
 アジサイの八変化?
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2010年06月28日

刈り残る

この季節、農家の人は田畑の畦道の草刈りに忙しい。朝に夕に、草刈り機のエンジンの音が響く。
 
ホタルブクロ.jpg  つりがね草かりこぼされて水の上 竹路

 つりがね草は、ホタルブクロの別名。
 田中の小川だろうか、かりこぼされたホタルブクロが岸の雑草に絡まって名残を惜しんでいた、と見ると、ついーっと水の流れに促されて何処へか。「水の上」が俳味。

 一気呵成に刈り払われたかと見やると、所どころにアザミやノカンゾウが刈り残されてある。
 里人の詩情が伝わってきて、畦道の散歩が楽しくなる。

※albireo水彩紙、フェルトペン、透明水彩
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2010年06月27日

なるなり


キューリとナス.jpg 「葉っぱの色も、茎の太さも、勢いも随分違うわね」と家人。隣の農家の畑作を見て、ふたりで溜め息をつく。
 植えつけた時期はさほど違わないのに、彼我の差は歴然。
「今年は一年生だから、こんなもんさ。来年は、土作りから挑戦だ」と力んでみるけれど、やはり悔しい。
 それでも、キューリやナスには花が咲く。そして、葉っぱの陰に隠れて気付かずにいた実が、朝露に濡れてひょっこり顔を出す。
「いただきます」。手のひらに乗せて鼻を近づけると、新鮮な香りが応えてくれる。
 もう一度、「いただきます」。

※albireoAB-B5水彩紙、フェルトペン、透明水彩
posted by vino at 10:11| Comment(0) | 絵空事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする